tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

高校時代の映画

映画33.映画館まで16km程を自転車で

今週のお題「急に休みになったら」 急に休みになった日を想像してください。気になっていたお店に行くもよし、たまっていた家事をこなすもよし。なんでもできそうな気がしてきます! 文意からすると、その日の朝になって、休みが決まったような感じ。何故、…

映画32.『勝利への脱出』(1981年)サッカー映画の成功は難しい

先日、高校時代+予備校時代に観に行った正月映画(12月〜1月)を記事にしました。 高校3年間で5回、予備校1年間で5回。よく観に行ったのは予備校時代だったと言う話。 映画の評価とストーリー 『勝利への脱出』を観た当時、高1だった私は大絶賛して、サッカ…

映画31.1981年12月~1985年1月の正月映画

昨日の記事に、中高生の頃のお正月の定番として、「映画」を挙げていました。 映画は、「お正月映画」という感じで、12月から1月にかけて上映されるものが含まれます。1月まで待てず、12月中に観に行くことが多かったです。記事にも書いた『キャノンボー…

映画30.『カメラを止めるな!』とB級映画

『カメラを止めるな!』(2017年製作、2018年全国公開) 待ちかねた鑑賞機会 鑑賞前に私が知っていたのは、流行語大賞の候補になったことや、口コミで上映館が拡大したこと、インディーズ映画でホラー系コメディらしいこと、「この映画は二度始まる」のキャッ…

映画29.『キャノンボール』とB級映画

『キャノンボール』(1981年) 北アメリカ大陸の西海岸から東海岸まで横断するレース名を冠した作品です。交通ルールを無視した非公認のレースでした。 作品で一番印象に残っているシーンはオープニング。 いきなり、夜明けを疾走する黒のカウンタックが登場…

映画28.『フラッシュダンス』ひたすらなアメリカンドリーム

気持ちが沈みがちだった頃に 『フラッシュダンス』を映画館で観たのは1983年10月15日。 共通一次試験まで100日を切り、模試では希望の持てる成績を出せず、気持ちも沈みがちだった頃、友だちに誘われて行くことにした。 同時上映が『愛と青春の旅立ち』で、…

映画27.『戦場のメリークリスマス』に描かれた「高雅な性愛」

ランキング参加中映画 映画手帳によると1983年12月11日(日)に観た映画です。 高校時代の評価 当時の評価は75点でした。普通の作品が65点。5段階評価では3。良い作品ではあると思いつつ、18歳の私には十分に理解できなかったのだと思います。 映画音楽に…

映画26.高校時代のSF作品を振り返る

このブログに「SF」だけでカテゴリーを作れるくらい、ネタは多いです。80年代は、映画も漫画もアニメ、小説もSF大流行という感じでしたから、無理もありません。 当初、高校時代に接したSF作品を全部まとめてみようかと思いましたが、あまりに多くてすぐ断念…

近況31.『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を観た

映画の存在を知ったのはつい最近。自分の病院に行くために実家から自宅に戻り、空いた時間に映画でも観ようかと、映画館サイトの上映スケジュールに見つけた。作品情報から監督が安彦良和、 声の出演が古谷徹と知って、即、観ると決めた。 g-doan.net ※ <閲…

映画25.『ブリキの太鼓』(2)東ヨーロッパの民族と歴史観

高校時代に観た『ブリキの太鼓』は、私にとって東ヨーロッパを知る足掛かりにもなっています。まだホロコーストという言葉も知らなかった頃です。この作品を『Uボート』(ブログ記事はこちら)と同じドイツの作品という感覚で観始めていたため、街がドイツ軍…

映画24.『ブリキの太鼓』(1)子どもと大人との狭間で観て

40年前に観た作品 『ブリキの太鼓』(1979年)を映画館で観たのは1982年5月17日(高2)。リバイバル上映でした。もう40年前のことになります。 1979年度アカデミー外国語映画賞を受賞したと知って興味を持ったのですが、いろんな意味で衝撃を受けました。こ…

映画23.『風と共に去りぬ』で知った映画のメッセージ

※ <閲覧注意>この記事は多くのネタバレを含んでいます。 一番の記憶 『風と共に去りぬ』ついて、こんな解説がありました。 「(南部が戦争に負けようとする頃)スカーレットは出産間近なメラニーのために、お医者さんを呼びに行きます。そこでは、たくさん…

映画22.『風の谷のナウシカ』(1984)まんがには無いアニメの表現領域

「動きが持つ表現力」 アニメ映画『風の谷のナウシカ』(1984年)で宮崎駿が描きかったことの一つが「動きが持つ表現力」だと思っています。もちろん、自然と文明の対立と共存といったテーマはNHKアニメ『未来少年コナン』から続いているし、後の『もののけ…

映画21.好きな映画10選、今昔。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 これも何かの縁かもしれないと、下書きが溜まる一方の映画ネタで記事に挑戦。映画10選、人生で何度目だろう? 好きな映画10選 現在編 高校時代編 90点 85点 80点 標準作品は65点 自分の感性なんて怪しいもの 200…

映画20.『スターウォーズ』リバイバル上映と理力(フォース)

今までに観た回数が一番多い映画は『スターウォーズ』(第1作)です。 映画手帳によれば、初めて観たのは1982年5月23日です。映画館のリバイバル上映でした。字幕版です。実は先に『帝国の逆襲』(1980年)を観ていました。 映画手帳(1982、1983、1984) 『…

映画19.『ポルターガイスト』は製作者作品か?

『ポルターガイスト』は1982年7月26日に映画館で観た作品です。 映画のチラシには 『ジョーズ』『未知との遭遇』『レイダース』のスピルバーグが放つサイエンス・ホラーの最新作! と謳われています。 『ポルターガイスト』チラシのイラスト また、 製作・原…

映画18.『刑事物語』(1982年)と武田鉄矢

1982年のゴールデンウィーク中に行ったのが『刑事物語』。人気TV番組『3年B組 金八先生』で主演の武田鉄矢が、刑事役でカンフーアクションも演じるインパクトある作品で、聾唖者のことも取り上げている程度の前知識で観に行きました。 感想を一言で言うなら…

映画17.青春の淡い恋と尾道と大林宣彦監督

4月10日、大林宣彦監督の訃報を知りました。82歳とのこと。お悔やみ申し上げます。 尾道の街並み 大林監督の作品を通じて、尾道を知りました。もし、あと2年早く『転校生』『時をかける少女』を観ていたら、高校2年になる前の春休みの旅行で尾道を訪れていた…

映画16.1982~1984年の映画手帳は、雑誌『ロードショー』の付録

このブログを書くのに重宝している手帳があります。 1982~1984年の映画手帳 「映画手帳」とある通り、基本は映画館で観た映画のちょっとした感想や採点を書き込む手帳です。ただ、それ以外のテレビ放映や、漫画、生活の中での出来事、気になったこと等もメ…

映画15.『卒業』(1967年)で卒業したこと

『卒業』(1967年)をテレビ放映で観たのは高校時代だったと思います。ラストシーンが有名で、名画との評判も知っていた上、主役がダスティン・ホフマン、テーマ曲が「サウンド・オブ・サイレンス」。俄然、大きな期待をして観ていたのですが、結論から言え…

映画14.祖父母が亡くなったのに涙が出ない私と『東京物語』

母が亡くなった時のことを少しずつでも書き残しておきたいと思っているのですが、なかなか書けないでいます。書こうとすると、それ以外のことが次から次へと思い出されて、まとまりません。 そこで先に、大切な人が亡くなった時のことを書いておくことにしま…

映画13.『南極物語』(1983年)の映像・音楽と動物愛護

私と南極 南極についての記憶の原点は小学校2年の時に読んだ『長い長いペンギンの話』(いぬいとみこ)です。南極に住むペンギン、こわいもの知らずの兄ルルと、臆病だけど心の優しい弟キキの話です。遊んでいる内に氷の塊に乗ったまま流されてしまい、冒険…

映画12.「坊やだからさ。」が『機動戦士ガンダム』の名台詞である理由

「坊やだからさ。」 これは、誰かの言葉というより、アニメの中での台詞です。何のアニメの、どの場面の誰のセリフなのか、すぐわかる人は意外と多いのではないでしょうか? 『機動戦士ガンダム』の、シャアが場末のバーカウンターで、水割りか何かを片手に…

映画11.『時をかける少女』と『転校生』と『君の名は。』

大林監督作品『時をかける少女』(1983年)は『転校生』(1982年)より後の作品ですが、私の見た順序は『時をかける少女』が先だったはずです。『転校生』は高校卒業後にテレビ放映を観たように思います。 『時をかける少女』は、映画デビューにして主演とな…

映画10.映画館で1本観るのに必要な料金と得られたもの。

最近、映画館の料金が一般で1900円になりました。もっとも、一般の料金で観ることはまずありません。割引の日やレイトショーなどを利用するのがほとんどで、6回利用すれば1回無料の特典もあります。仮にレイトショー利用で計算すると1300円×6回=…

映画9.『U・ボート』(2)海の原風景と気まずさ

※「映画8.『U・ボート』(1)潜水艦での戦闘の原風景」の続きです。 『U・ボート』では、海の様子も強烈な印象が残りました。他の映画でも海を写した印象的なシーンな数多くあります。『太陽がいっぱい』では、大海原で小舟に取り残されじりじりと日に焼…

映画8.『U・ボート』(1)潜水艦の戦闘の原風景

最近、二つの潜水艦の戦闘シーンを描いた作品を観ました。一つは漫画『特攻の島』(佐藤秀峰)、もう一つは漫画を原作に実写化した映画『空母いぶき』(ただし、映画より原作の方が圧倒的に深いと思います)。それぞれの作品には、登場人物の心に秘められた…

映画7.3つの『エデンの東』

テレビ放送で既に観た映画を、改めて映画館で観るという経験はありますか?私は何度か経験があります。その中で印象に残っている一つが、『エデンの東』(1955年公開)でした。主演、ジェームズ・ディーン、監督、エリア・カザン。映画を観たことが無い人で…

映画6.『駅 STATION』(降旗 康男監督)

降旗 康男監督の訃報を知りました。84歳とのことです。お悔やみ申し上げます。 高校時代、監督の作品『駅 STATION』を観ました。映画館ではなく、母校の予餞会でした。近くのホールを借りての上映だったと思います。まだ17歳の少年にとって、この作品は正…

映画5.『 2001: A Space Odyssey 』(2001年宇宙の旅)

『2001年宇宙の旅』(以下『2001年』/スタンリー・キューブリック監督)を初めて観たのは高1の時のテレビ放送でした。調べてみると、1981年10月25日の日曜洋画劇場でのこと。解説は淀川長治さん。 中高時代は、SF作品が特に好きだったので、観たい映画の筆…