あれよあれよという間に3月も最終日です。
気温の変化の大きさに身体がついていけないようで、調子が今一つよくありません。悪いというほどでもないので、日常の生活に大きな支障はないのですが、集中力に欠ける感じで記事の更新が滞っています。
少なくとも日に2回は食事を摂れているし、眠れない日が続いている訳でもないし、大きな不安で息苦しかったり、体が震えたりということもないし、その内、何とか好転するだろうと気楽にいたのですが、まだ低空飛行が続いています。
啓蟄に合わせた前回の記事に
下書きは増えたものの、どれも記事にできないまま…
と書きましたが、その状況は変わらず。「もう、いいやあ」とあきらめてしまう前に、せめて今月中にもう一記事と、一月に2記事は最少更新数ながら、何とか重い腰を上げているところ。とはいえ、この記事を投稿したら、また腰を下ろして、また一眠りとなるかも知れません。まぁ、私の人生にも、もっと大変だった時期はあったので、こんな不調、大したことないという気分です。
どこで知ったのか忘れましたが、記事代わりに、ある話を紹介します。
雪山登山に挑戦していたチームが猛吹雪で進退敵わず、岩陰にテントを張ってビバーク(予定通りに下山できず、山中で緊急に夜を明かすこと)することになりました。
チームには若手とベテランがいて、一つのテントで過ごします。テントは強風にあおられ、何度も飛ばされそうになり、その度、若手が不安を口にします。でも、ベテランは「なかなかの猛吹雪だな。人生で5番目位か。これをやり過ごしたら、お前たちも一人前と言えるかも知れないな。」と余裕たっぷりです。
しかし、ついにテントは飛ばされてしまいました。若手は、もう駄目だと絶望しますが、ベテランは動じません。
「テントが飛ばされたらお終いというなら、俺はもう3回は人生をやり直したぞ。岩陰があるだけ今回はマシだ。救助要請もしてあるのだから弱気になるな。朝には助けが来る。」
チーム全員、布にくるまり身を寄せ合って凌ぎます。
そして、穏やかでよく晴れた朝を迎えました。
救助隊に発見された時、若手は皆大喜びでした。
救助隊のリーダーはベテランと知りあいでした。ベテランは礼を言います。
「ありがとう。希望が持てるなら嘘でもつき通せ。君の言葉が救いだった。あんな猛吹雪は初めてだったよ。」
「経験は積んだ量より、活かした回数さ。生還、おめでとう。」
きっと、実話ではないだろうなと思っています。
でもいいのです。大事なのは、実話かどうかではないと思うので。
ということで、このスランプは人生何度目かのビバークかも知れないと考えることにしました。吹雪が止めば、記事を書くでしょう。明日止むのか、まだ先かは不明ですけど。