tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

高校時代の音楽

音楽34.『さよならマエストロ』、第3話で「田園」の魔法に震えました。

クラシック音楽を聴いて、これほど心を震わされるとは思っていませんでした。 といっても、実際にコンサートや楽曲で全曲を聞いたわけではありません。日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』の仕業です。このドラマは各話ごとに取り上…

音楽33.クラシック音楽の魅力、再び~『さよならマエストロ』より~

イントロダクション - introduction - 年が明け、1月から新しく始まったドラマの中で、日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』に引き込まれました。一番の理由は、クラシック音楽に関わる内容だからです。第一話「第1楽章 それが彼の…

音楽32.八代亜紀さんの歌の記憶

今日、八代亜紀さんの訃報を知りました。亡くなられたのは12月30日、享年73歳とのこと。2023年の秋から闘病中により活動休止とは聞いていましたが、活動再開にならなかったのは本当に残念です。 お悔やみ申し上げます。 初めて買ったレコード 『雨の慕情』の…

音楽31.谷村新司さんの歌にある区切りの意味

谷村新司さんの訃報をスマホのニュース通知で知りました。亡くなられたのは10月6日、享年73歳とのこと。「アリス」のツアー延期は知っていましたが、きっとその内と復帰されるだろうと思っていたので、驚いています。 お悔やみ申し上げます。 私にとって思い…

遊び58.高校時代に終止符を打つ旅(2)『岬めぐり』と佐田岬

1984年3月28日 佐田岬を目指して 『岬めぐり』山本コータロー 当時の八幡浜駅にロータリーがあったのを憶えている。でもgoogle mapのストリートビューを見ると記憶とはずいぶん違っているように思う。無理もない、40年近くも前だ。近くの喫茶店で朝食をとっ…

音楽30.映画『すずめの戸締り』の挿入歌から

前情報はほとんど無しで、映画『すずめの戸締り』(新海誠監督)を観ました。これが功を奏し、意表を突かれた形で私の「高校時代」を思い出させてくれました。 ※ <閲覧注意>この記事は映画のネタバレを含んでいます。 主人公の鈴芽(すずめ)は、まだまだ…

音楽29.異例の大ヒット曲『ハイスクールララバイ』(イモ欽トリオ)

1980年代、欽ちゃんこと、萩本欽一の番組は絶大な人気を得ていました。 1981年に始まった『欽ドン!良い子悪い子普通の子』は、視聴者からの葉書をネタにしたコントが大人気。番組内の3人の子ども役、よしお(山口良一)、わるお(西山浩司)、ふつお(長江…

音楽28.今だからこそ『秋桜』(山口百恵)をもう一度

結婚の話で世が揺れた今だからこそ、『秋桜』(山口百恵)は、もう一度噛みしめたい歌です。冬迫る秋の日、陽溜まりに揺れる秋桜の花を通して、嫁ぐ前の娘と母の揺れ動く心情を描いています。 陽溜まりに揺れるコスモス 秋と小春日和 1977年10月1日にリリー…

音楽27.唱歌『もみじ』のある場所

先日「赤いもの」のお題で取り上げた『赤とんぼ』も秋の歌でした。 今回、取り上げる唱歌『もみじ』は、まさに「秋の歌」にぴったりです。この歌も著作権は切れているので全歌詞を紹介します。 『もみじ』 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 1.秋の夕日に 照…

音楽26.『赤とんぼ』の「おわれてみたのは」を問う

それまで何気なく歌っていたのに、不意に歌われていた時代や歌の意味を考えてしまうこと、ありませんか?そんな歌の代表格が『赤とんぼ』です。歌詞をきちんと文字で見たのは高校時代の図書館だったと思うのですが、記憶に今ひとつ自信がありません。 『赤と…

音楽25.『帰ってこいよ』(松村和子)で『うさぎとかめ』を熱唱する

『帰ってこいよ』(松村和子)のロングヒット 1980年、三味線を手に『帰ってこいよ』で北海道出身の演歌歌手、松村和子がデビューしました。18歳の少女が三味線を弾く姿にかなりのインパクトがありましたが、失恋をテンポの良いリズムで高らかに歌い上げる姿…

音楽24.クラシック音楽プレイスリスト(3/3)

クラシック曲に歌詞をつけた歌 私と同世代以上ならこのCMを憶えている方も多いのではないでしょうか。 たったの3分親子丼 イラスト youtubeに動画を見つけました。 【なつかCM】大塚食品「親子丼・ボンカレー」1974年 youtu.be 笑福亭仁鶴さんの作曲家ダジャ…

音楽23.クラシック音楽プレイスリスト(2/3)

指揮者カラヤン ベートーベンが『運命』をBGMにして頭をかいていると「あなたの髪の運命はあなた次第。」との台詞、続いて現れる「髪」からノが減っていき「抜け始めてわかる、髪は長~い友だち…」で話題を呼んだ育毛剤カロヤンのCMを知っていますか。 抜け…

音楽22.クラシック音楽プレイスリスト(1/3)

クラシック好き少年の複雑さ 松田聖子の『ハートをRock』(1983年アルバム「ユートピア」収録)では、クラシックコンサートでデートする女の子の心情が歌われます。バッハの曲を演奏中です。 あなたに誘われた コンサート それもクラシックまぶたを閉じない…

音楽21.『セロ弾きのゴーシュ』(さだまさし)を聴き直す

とんでもない思い違い さだまさしの『セロ弾きのゴーシュ』(1977年アルバム『風見鶏』収録)の歌詞です。長い間、気にしつつも調べないままになっていた歌です。 Celloにはオン・ザ・ロックが似合うと 飲めもしないで用意だけさせて ひとつ覚えの サン=サ…

音楽20.「もしも」の歌の系譜は男女の逆転史

「もしも」で始まる歌と言われて思い出すのはどんな歌がありますか? 高校時代に二つの歌を知って気になり、それ以前にも「もしも」の歌があったことに気づきます。そして、高校卒業後もその興味は続きました。 「もしも」の歌と男女の関係 高校時代のもしも…

音楽19.謎に満ちた魅力『チャコの海岸物語』(サザンオールスターズ)

『チャコの海岸物語』はリリース日が 1982年1月21日と冬ですが、舞台は夏の湘南ですから、夏歌だと思います。実は、なかなか好きになれなかったと言うより、しばらくの間嫌いになれず気になり続けたという感じの歌でした。 印象的な出だしと軽さ イントロが…

音楽18.勇気って何?『不良少女白書』(榊原まさとし)と『2年B組仙八先生』

前回「音楽17.『萌ゆる想い』(さとう宗幸)と『2年B組仙八先生』」の記事を仕上げた後で、(やっぱり『仙八先生』の挿入歌『不良少女白書』にも触れておきたいな)と思いました。きっと『萌ゆる想い』より、たくさん口ずさんできた私ですから。 『2年B組仙…

音楽17.『萌ゆる想い』(さとう宗幸)と『2年B組仙八先生』

『3年B組金八先生』シリーズが有名ですが、その姉妹シリーズの一つに『2年B組仙八先生』(1981.4.17 - 1982.3.26 放送)がありました。長髪より口ひげの印象が強い仙八先生。金八先生とは別タイプの優しさと強さがあるのが魅力に思えて、高校1年の時、毎週…

音楽16.『傘がない』(井上陽水)と『前夜(桃花鳥)』(さだまさし)

「都会では自殺する若者が増えている 今朝来た新聞の片隅に書いていた」 1972年7月1日にリリースされた『傘がない』(井上陽水) は、ショッキングな歌い出しです。 実は、歌を知ったきっかけは、1982年12月11日にリリースされた、さだまさしのアルバム『夢…

音楽15.『春なのに』の歌詞「記念にください ボタンを一つ 」

高校時代にリリースされた卒業ソングとして思い出すのは、『春なのに』(柏原芳恵)と『想い出がいっぱい』(H2O)の2曲。ここでは、『春なのに』について書くことにします。 『春なのに』は1983年1月11日に発売され、シングル売上は61万枚だそうです。作詞…

音楽14.『恋人がサンタクロース』(松任谷由美)がクリスマスを変えた

かつてクリスマスは家族のイベントでしたが、『恋人がサンタクロース』(松任谷由美)の歌が流行り出した頃から恋人同士のイベントになった気がします。これまでのクリスマスのイメージを劇的に変えた歌を今更ながら味わい直してみました。 とにかく、歌詞が…

音楽13.『待つわ』(あみん)が待っていたもの

1982年にミリオンセラーとなった、あみんの『待つわ』。 ヒットしていた当時は、歌詞が暗くて後ろ向きに思えてあまり共感できませんでした。歌い出しはこんな歌詞です。 かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと 言われ続けたあの頃 生きるのがつらかっ…

音楽12.『ウエディング・ベル』(Sugar)の本心は?

「くたばっちまえ!アーメン」が受けて大ヒットしたシュガー(sugar)の『ウエディング・ベル』(1981年)。ただ、その箇所だけがやたらと注目されてしまった感がするのは残念です。 「クイズ・ダービー」という番組でも歌詞がクイズとして取り上げられまし…

音楽11.『セーラー服と機関銃』(薬師丸ひろ子)と『夢の途中』(来生たかお)の歌詞の謎

薬師丸ひろ子のデビュー曲『セーラー服と機関銃』がヒットした時、少し複雑な思いがありました。 主な理由は2つ。 映画のヒットに支えられた歌のヒットに、なんかずるいという気がしたのが1つ目の理由。「歌のヒットは、歌の魅力で作るべき」みたいな思い…

音楽10.『赤いスイトピー』(松田聖子)の再考察

松田聖子のデビューは、私の中学時代でした。友人に熱烈なファンがいて、よくカセットテープで歌を聞かされていましたが、それほど気に留めることもありませんでした。『青いサンゴ礁』などいくつかの歌は知っていましたし、アイドルとしての人気もありまし…

音楽9.『主人公』(さだまさし)は何度も立ち上がる

今週のお題「わたしの好きな歌」。お題をもらって一番に思いついたのは、THE BLUE HEARTS の歌ですが、ここは高校時代blogです。高校時代に好きだった歌『悪女』は「音楽3.帰り道の『悪女』(中島みゆき)と月」に書いたので、今回は『主人公』(さだまさ…

音楽8.「交響曲第6番(田園)」べートーヴェン

ベートーヴェンで好きな曲は「交響曲第6番(田園)」です。高校時代にNHK-FMの確か「FMクラシック・アワー」という番組だったかで流れた曲。 BGM代わりに流していました。当時、ステレオ放送が聞けることはまだ少なく、澄んだ音、広がる音が好きで、NHK-FMは…

音楽7.NHK-FMとカセットテープ

高校時代は、澄んだ音、広がる音だったステレオ放送が好きでNHK-FMをよく聞いていました。おかげでいろんなジャンルの音楽を聴くことができました。「音楽2.シンセサイザー音楽」でも触れましたが、シンセサイザー音楽が聞けたのも、NHK-FMのおかげ。そ…

音楽6.『ふるさと』(松山千春)

私の世代であれば、松山千春で真っ先に思いつく歌は『長い夜』とする人が多いのではないでしょうか。高校時代、ものまねをしながら熱唱する人もいました。かなり受けていたように思います。次に『季節の中で』、『恋』と続くところでしょうか。もちろん、そ…