今週のお題「絵本」
とのことなので、「絵本」をブログ内検索して2つの記事を選択。
安野光雅さん
安野さんは、絵の発想の自由さが魅力。
記事から引用します。
『ABCの本』
アルファベットを木で立体に描いた『ABCの本』。安野さんの思いつきの話がまた面白いです。「ある日、テーブルの角が「T」に見えた。それでアルファベットを立体的に描くことができそうだと思ったんだ。早くやらないと他にやる人がいるかもしれない。そう思って急いで取りかかった。」
まず、テーブル( Table )の角が「T」です。物を文字に見る発想。
ふとした思い付き。それが頭に残って、いろいろ考えることは、誰しも経験があると思います。でも、それを徹底的に追及して一つの形に仕上げるのは、簡単ではありません。
私が真似たイラストでその魅力は伝わりませんが、安野さんの発想の自由さは感じられるでしょうか?『ABCの本』では、アルファベット全26文字がアイデアに溢れ、きめ細かく描かれた絵で楽しめます。文章での説明が無いのに、作者の思いが伝わってきて面白いです。
エリック・カールさん
エリック・カールさんは、本のページをめくる動きを活かした絵本が魅力。
有名な『はらぺこあおむし』は、穴の開いたページを作った仕掛け絵本は、シアター(劇場)ともいえる作品です。『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』は、ページをめくる間を楽しめる作品です。言葉のリズムも軽快で、是非、音読して欲しいです。
英語版の巨大絵本を使った公開英語教室で、先生が音読して、子どもがそれを繰り返していた時に気づいたことがあります。作者が意図したのかどうかは不明ですが、何度も繰り返される ” What do you see? ”が、もたらす効果に驚きました。
What do you see? は誰が誰に問うているのでしょう。
ウクライナとロシアでは長距離ミサイルが行き交い、ガザでは多くの子どもの命が犠牲になる中、
Looking at me
と今一度、切実な思いで訴えているのは誰なのか考える必要があると思いました。
是非、英文にも触れて欲しい作品です。
私の絵本10選
先のエリックカールさんの記事に、余談として、私の絵本10選(一作家につき一作品)を紹介しています。順位はつけられません。
『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』(エリック・カール)
『あいうえおの本』(安野光雅)
『ふたりはともだち』(アーノルド・ローベル )
『たんぽぽ』(平山和子)
『ごんぎつね』(作:新見南吉 絵:黒井健)
『しまふくろうのみずうみ』(手島圭三郎)
『せかいいちうつくしいぼくの村』(小林豊)
『だめよ、デイビッド!』(デイビッド・シャノン)
わかりやすく洗練された言葉と絵で楽しめる絵本、最近は手にしてないですね。
機会あれば手にしたいです。
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