2024年度共通テストの国語も少しやってみました。評論・小説・古文・漢文の4つある大問の内、第1問の評論だけです。
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2024年度 大学入学共通テスト 本試験 問題 | 毎日新聞
国語 第1問 評論
問1.漢字の問題
先に問題をピックアップします。各傍線部(ア)~(オ)に相当する漢字を含むものを、①~④の各群から選ぶ問題です。
正解は、(ぼかし部分)
1は②、2は③、3は②、4は②、5は③です。
私は5を誤答。「マギれ」を漢字にすることはできても、その漢字がどれに使われるかで間違えました。でも、そんなことは大したことではありません。配点も2点ずつなので、10点中8点の獲得。
問2~問5 読み取り・構成等
第1問は「次の文章を読んで、後の問い(1~6)に答えよ。」と極簡単に書かれています。そして、問1~6の小問題があります。漢字の問題は、全体の文意を考えずとも答えられますが、読み取りや構成となると文章の意味を読み取った上で、問題文と選択肢の文章の意図を読み取って考えないといけません。
でも、その「次の文章(本文)」とは、1行56文字、1頁20行の量で3頁半を超える量で、4千字弱です。加えて700字程度の問いと選択肢の文章が4問あって、計3千字弱。計7千字程の文章に真剣に取り組もうとすると、それ相当の集中力が必要です。
国語の制限時間は80分。一部では、現代文は後回しにして、古文漢文から解いた方が良いという話もあるようですが、古文漢文を解いた後に、現代文を解く集中力が残っているかと考えると、人によりけりという気がします。今回、第1問だけの挑戦でしたが、集中力の限界を感じてしまいました。
年齢による劣化なのか、練習不足による劣化なのか、多分両方の劣化が私の脳内に起きているようで、本文を1度読んでいても、問題文(選択肢の文章)を読んでいる内に、読んだ本文の記憶が薄らいでいくのです。
問題文を読んで、本文を読み直し、また問題文を読み直しの繰り返しになりました。これまでにも似たことは何度もありますが、それなりにやる気になって挑戦しているはずなのにと意気消沈してしまいます。でも、その劣化に気づけたことも収穫としましょう。早期発見は大事ですから。
解答番号6,7を誤答、8,9は正解。配点は各7点で、28点中、14点獲得。
問6 推敲
生徒Sさんが本文を読み、与えられた課題に対して書いた文章が提示されます。その文章を推敲する問題です。Sさんが本文をどう読み取り、自身の経験とどう繋げて書いているか、さらにどんな加筆・修正をしていくとよいかを考えます。共通一次試験の頃にはなかった形の問いです。2023年度は、この部分は生徒3人の話し合いが問題になっていました。
ここまで解き進んできて、本文からSさんが何を考えたのかなんて、私には関係ないと思ってしまうと集中力が途切れてしまうので(それでは、聞かせてもらいましょうか、Sさんの考えとやらを)という感じで進めます。Sさんの文章は幸運にも、私自身が感じた事と重なる部分も多く、解きやすく思いました。
解答番号、10、11、12は全問正解。12点獲得。
第1問は全問正解で50点満点中、34点でした。
2023年度は50点満点中32点。2022年度は29点だったので、さらに前進したとも言えそうですが、とにかく時間がかかりすぎ。試験時間は80分を考慮すれば、第一問は15分程度で終わらせたいところを、30分以上かかっています。かかった時間で言えば、去年より増加。
国語の第1問を解いての感想
集中力
去年の記事
を見て、集中力の衰えを感じざるを得ません。
倫理、国語、数学と多少の間はあれど、次々に挑戦できていたのでしょう。少なくとも、挑戦していない問題もそれなりに目を通していました。でも、今年はそれができません。ある程度の内容に挑戦すると、ある程度、1日、2日といった間が必要です。やる気が持たなくなっています。
評論の本文とSさんの文章
本文とSさんの文章を読んで、芸術や文化の考え方が時間の流れの中で、変化してきていることには頷けました。
このブログでも、映画の話題の中で、映画の観方は人それぞれで、観る人の数だけあっていいし、観る機会の数だけ観方が変わるといったことを書いています。さらにSさんの文章は、一般に言われる聖地巡礼、作品世界にある現実の場所に訪れることで、作品世界も、現実の場所も見方が変わり得るとの話でした。
確かにそれは言えると思います。私も高校の修学旅行で聖地巡礼、漫画『こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)』に描かれた浅草の下町を訪れたことがあります。その時のことを思い出しました。
どこで、何がきっかけとなって、何と繋がるか、不思議なものです。