tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況54.痩せ型の父のCPAPを振り返る(1)

父が病院で睡眠時無呼吸症候群SAS)の精密検査を受けたのが2021年3月初旬。結果は3月下旬にわかるとの話でしたが、中旬に私の携帯に結果の連絡が入りました。かなりの重症とのことで、急いでくれたのだと思います。

 

その辺りの詳しい経緯を書いた記事がこちら。

当初の予定よりずいぶん早く帰省して、父に精密検査のデータを見せてもらうと、

・1時間当たりの呼吸指数(AHI) 53.4回 (簡易検査では15回程度)

・無呼吸の最長時間  123秒 (簡易検査では177秒)

・睡眠時の酸素飽和度(SpO2)最低値 68% (簡易検査では59%)

でした。今回、AHIが53.4なので、重症の判断基準値30を大きく超えています。

すぐに帰省して父と病院へ。相談の結果、CPAPシーパップ:無呼吸症候群の治療に使う医療器具)を使うことになりました。

 

私はいろいろ検索し、情報を得ていたのですが、どうにも心配が拭えずにいました。父は軽い気持ちで、すぐ寝られるだろうと思っていたようです。でも、初日から予想以上に大変でした。

CPAPを装着したままの寝づらさに、使用をやめてしまう人は少なくありません。実際、父の知っている人もCPAPを使った人が2人いましたが、どちらも、途中でやめてしまったとのこと。父も、寝れなかったらその時はその時だと呑気なものでした。

 

私は父がSASの重症であることを強調し続け、しばらくの間、父がCPAPを装着して眠るまで、真っ暗な部屋で様子を見続けました。実際には眠っているのに、眠れていないと感じていることも多かったようです。そして、やがて「これを着けて寝るのは絶対に無理だ。」と言い始めました。

 

無理矢理、CPAPを装着しても、眠れないのであれば装着する意味はありません。眠っている時に無呼吸を起こさないための装置であって、着けていれば無呼吸症候群が治るわけでは無いからです。父と私の悪戦苦闘が続きます。

 

転機は、父の無呼吸やいびきの録音データを、父が聞いた時でした。

録音していたいびきや無呼吸の様子を聞いたとき、父の表情が変わりました。いびきが今にも死にそうな程苦しい呻き声に聞こえる上に、不意にそれが止まって息が出せない喘ぎと静寂を繰り返した後、大きなため息のような唸り声のような息を吐くのです。

「生死を彷徨っているみたいだ。」

と父は言い、ようやくCPAPを外して寝るのは怖いと思い始めたようでした。軽い重症というイメージが重い重症に変わったようです。

いびきと無呼吸の画像

一方で、CPAPを着けて眠っている父の呼吸が落ち着いている様子を聞いて、

「確かに、CPAPを着けている方が気持ちよく眠れているようだ。」

と納得できたようです。視覚化した画面でも違いは一目瞭然。CPAPを着けると眠れないことが多いというのが思い込みだとも理解できたようです。

落ち着いて眠っている時の画像

これ以降、父もCPAPをつけて寝なければ大変になると思ってくれたようです。結局、CPAPを装着して眠るのに慣れるまで3ヵ月弱かかりました。

CPAPを装着して寝る父 イメージ

それ以降、時折にうっかり外して眠ることはあっても、それも段々と減っていきました。

CPAPをつけて寝ることにはずいぶん慣れたようでしたが、私には気になっていることが幾つかありました。

 

以下、次回に続く。

 

 

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