tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

カリフラワーとブロッコリー(2)我が家の場合、母の家計簿から(7)

我が家が、初めてブロッコリーを買った日

1985年頃、おかずの定番がカリフラワーからブロッコリーに変わったことを、幾つかの資料を交えて昨日の記事に書きました。

結論的に、ブロッコリー市場は1985年頃から急速に広がり、その一方でカリフラワーを片隅に追いやった感じです。

 

そこから、私の高校時代(1981~1984年)のお弁当は、本当に「ブロッコリー」が定番だったのかと疑問を持ちました。1980年には農林水産省の統計では、ブロッコリーは調査対象外だったのです。そんな時に、スーパーや八百屋で一般に売られていたのでしょうか。

 

そこで、母の遺した家計簿を調べることにしました。1971年から2009年までは母が書き、認知症が出始めた頃に父も書き加えるようなった家計簿です。当初は高校時代(1981~1984年)だけ調べればいいと思っていたのですが、母がブロッコリーを初めて買ったのがいつだったのか、カリフラワーをあまり買わなくなったのがいつ頃なのかも気になって、1971年から1985年の購入記録から我が家の場合を調べることにしました。

我が家の場合

(※注 この記事は母の家計簿シリーズを兼ねています。)

この間、カリフラワーまたはブロッコリーの購入は121件でした。

表ではカリフラワーは橙色、ブロッコリーは緑色です。背景の色を私の高校時代はピンク、それ以前を薄緑、それ以降を薄青にしています。

カリフラワーとブロッコリーの購入記録

結果、我が家が初めてブロッコリーを買ったのは1981年11月11日でした。また、おかずの定番がカリフラワーからブロッコリーに変わったのは1984年の11月以降ということになります。私の高校時代にブロッコリーを買ったのは1度切りでした。

 

びっくりです。この表から高校時代にブロッコリーを食べたとは言えそうですが、高校時代の定番の副菜はカリフラワーのままだったと考えるしかなさそうです。もしかしたら、購入した以外にブロッコリーを貰ったのかも知れませんが、常時もらっていたと考えるのは無理があります。

 

私には大学の合格通知を誤って記憶していた前科があります。

ですから、ブロッコリーの記憶が間違っていても、全然不思議ではありません。高校時代のブロッコリーが1度きりだったのは、その時にブロッコリーを食べて嫌だと思い、カリフラワーが良いと考えたのでしょう。その時に何があったのでしょうか?

予期せず更なる謎に行き当たりました。

 

それとは別に、母の家計簿を見る限り、カリフラワーもブロッコリーも購入は秋から春にかけてでした。旬は冬のようだと初めて知りました。これも思わぬ収穫。

 

苦い記憶

私は圧倒的に、カリフラワーよりブロッコリー派です。なのに、初めて食べた時にブロッコリーを嫌だと思った理由とは…。

 

私は幼少期こそ、魚、肉、野菜が嫌いで母を困らせましたが、その後、母の努力の甲斐もあって、少しずつながら嫌いな物を克服してきました。ニンジンはその典型例です。

ニンジンより苦手だったのが、ピーマン、青ネギ。苦みが苦手でした。それでも、中学の頃には平気になっていて、いつの間にか、うどんに青ネギは欠かせないものになっていました。それより克服が難しかったのが、ししとうです。時にとても辛いのがあって、食べる時に辛かったらと気後れしてしまうのでした。

 

あ。初めて食べたブロッコリーが苦かった記憶がぼんやり…。カリフラワーに似ていると聞いたのに、苦くて残したような。珍しくおかずを残し「ブロッコリーって苦い」と言い、「カリフラワーの方が良い。」と言ったような。母も残すのも仕方がないように話していた記憶が…。後に、ブロッコリーを「ししとうみたいだ」と笑ったような…

 

勝手に記憶を作り変えている気はしつつ、「苦いブロッコリー」で検索してみました。

 

ブロッコリーの味

結果、「ブロッコリーは、強い苦味を感じる場合がある」のは間違いないと思われます。そして、農薬の残留や腐っている訳ではなく、ブロッコリーが含む成分、イソチオシアネートやミロシナーゼに由来しているとのこと。

 

イソチオシアネートは体内の解毒酵素の働きを高めて抗酸化力も高め、がん細胞が体内で増殖するのを抑制する効果が期待できると言われています。そのほかにも、動脈硬化などの血管の老化の予防や、ダイエット・アンチエイジング効果も期待できると注目を集めている成分です。

引用元 ブロッコリーが苦い原因3つ!腐ってる?苦味を取る対処法・食べ方を紹介!| ちそう

 

また、丸ごとの塩茹でで、かなり苦みを軽減できるようです。切り分けるとミロシナーゼの作用が強まるとのこと。

 

結論

多分、ブロッコリーを高校時代に一度しか買っていない理由は、初めて食べたブロッコリーが苦かったからだと思います。そして、広く流通するようになってから、再び食べて、美味しさに納得したのでしょう。

 

1984年の11月は、私が予備校に通っていた頃。毎日ではなかったですが、弁当を作ってもらうこともありました。恐らく、予備校と高校の弁当の記憶が混じってしまったのだと思います。

 

いやあ、記憶違いってよくあるものですね。

 

 

<余談 苦いのに巡り会う>

たまたま苦いのに巡り会ってしまう話は珍しくありません。

 

キャベツを食べて、舌に突き刺すようなピリピリした味を感じたことはありますか。小学校時代の弁当でそれを経験したことがあります。母にピリピリして食べられないと訴えましたが、その時は「農薬かも知れない」との話になりました。その後、誰かからピリピリしても問題はないと聞き、食べらるなら食べるようになりました。今回調べてみると、ブロッコリーの苦み成分と同じイソチオシアネートが原因だそうです。

 

激辛ししとうに巡り会うこともあります。舌が痛いほど辛いこともありましたが、これも唐辛子の成分カプサイシンによるもので、食べても問題ないとのこと。

 

ジャガイモの原産地とされるアンデス地方では、ジャガイモの存在は知っていても、とても苦かったため、飢えに苦しむまでは食べていなかったと聞きます。その苦みは毒に繋がっていたため、毒抜きの方法を見つけてから、食すようになったとか。人間以外に食べる方法を知る動物がおらず、たくさん収穫できたそうです。

 

毒キノコやアジサイの葉など、食べると危険なものも少なくありません。食べても大丈夫かどうかは、その都度きちんと見極めるようにしたいものです。

 

 

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