母から、ジャガイモは主に2種類と聞いていました。
高校の頃、知っていたのはそのくらい。味や見た目の違いも区別できずにいました。
食感としては、ほろっと崩れるのが好みだったので、ジャガイモを使うなら男爵イモ派でした。そのせいで、我が家のカレーは2日目にはジャガイモが小さくなり、3日目にはほとんど溶けてしまう感じ。肉じゃがも、煮崩れ風のジャガイモが定番でした。
大学生になり、自炊で肉じゃがを作った時、ジャガイモがほくほくしませんでした。表示を確かめて男爵イモを買ったはずが、口の中でほろっとは崩れず、ぼそっとした歯ごたえでした。
「メークインだったかも。」
と思い、ちょっとがっかり。
とは言え、食べられない訳でも無いので、残りは翌日食べることにしました。
冬でしたが、冷蔵庫が無く、鍋に入れたままコンロの上で丸一日置きっぱなし。翌日、温め直す際、十分過熱した方が安全だろうと、ことこと煮込みました。結果的にこれが功を奏し、ジャガイモはほこほこと煮崩れするくらいになったのです。
後に、これが味の違いを生む、でんぷんの糊化(こか)=α化だろうと知りました。これ以降、ジャガイモの美味しさは、種類の違いより、十分な糊化が決め手だと思っています。
十分な糊化してこそのイモの味
今週のお題「芋」
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