tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

授業4.旅は一人旅に限る。

社会科は、選択科目がありました。「倫理・社会」「世界史」「日本史」「政治・経済」と「地理」のBだったかな?普通科と理数科で違ってたかな。ちょっと記憶があいまい。

 

「旅は一人旅に限る」の話

地理の先生が、ドイツだったかを旅行した時の話をしてくれたことがありました。その旅行をスライドにして見せてくれたように思うのですが、その内容については、あまり記憶がありません。

 

ただ、 話の中で、「旅は一人旅に限る。」というようなことを何度か話していました。その時は「そういうものなのかなあ?」とあまりピンとこなかったのですが、今では確かに一人旅の方が、気楽に楽しめるように思います。人にもよるのでしょうが、旅先で、見たい物、したいことは人それぞれ。観光地に着いてじっくり観たいと思っていても、「そっちよりこっちがいい。」「お土産買う時間が無くなる。」と言われる等、自分と相手とでズレができることは多いです。

 

 

私の一人旅は気まま

私は結構、寺社関係を巡るのが好きなのですが、日光東照宮では4時間くらいうろうろ楽しんでました。埼玉県、川越喜多院の五百羅漢でも500体あるという羅漢像の中で、十二支の動物それぞれと一緒にいる羅漢と自分に似た羅漢を探すべく、一体一体見て回りました。気になったのがあればじっと見入りますから、数時間かかりました。こんな感じなので、一緒になって見てくれる人を探すのは、五百羅漢の中で一番のお気に入り一体を探すより大変な気がします。 

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五百羅漢

金沢では、ホテルに着いた後で、兼六園が早朝無料開園してることを知り、翌朝は4時起き。金沢城を横目に兼六園へ。その後、近くに古い町並みがあることを知り、ついでに歩くことに。「もうちょっと歩いてみよう」「あれも見ておこう」って感じでてくてくてくてく。結局、ホテルに戻ったら9時過ぎ。シャワーで汗を流して、コンビニで買った軽い朝食を食べて、チェックアウトギリギリ。この日は約5時間かけて15km以上歩いてました。これも、気軽に誰かと行ける旅程ではないでしょうね。

 

旅先には汚いところも必要

またスライドの授業の中で、夜の街を写していたとき、先生から「旅先では汚いと思うような所も必要な所なんだ。」という話もあったように思います。これも最初は、繁華街?風俗のこと?と、よくわからなかったのですが、後に、地元の人が自然と集まるような下町等のことだろうと思うようになりました。料理が安くて美味しくてくつろげる、あるいは話が弾む場所。例えば居酒屋などで、その地元の話(本音?)を地元の人から聞く楽しさと言えるかも知れません。

 

旅先で寄った店(鹿児島県)

学生時代、一人で桜島などを観光した鹿児島の夜、何も知らずに、大通りから少し入った所にちょっと古そうでしたが、今夜はここ!と決めて飛び込んだ居酒屋。1500円程の定食に、きびなごの刺身、薩摩汁、ごはん、小鉢等があって、鉄瓶に入った焼酎の湯割りもついてきました。だいぶお年を召したおばあちゃん一人でやっている店で、「これ食べてみて。」と、試作品?残り物?などを無料のサービスで出してくれました。私が四国から来ていることを話すと、他のお客さんが来るまでの間、とつとつと鹿児島の話もしてくれました。

 

 旅先で寄った店(山梨県

山梨県では、漫画「美味しんぼ」で紹介されていた、富士五湖の一つに面した喫茶店?レストラン?で滅多に食べられないというヒメマスの味噌焼き?を求めて行ったことがあります。バスで近くの観光地まで来ていたので、歩ける距離と考えたのが、失敗。山道はきつく、晩秋の頃だったのに汗もかきかき、店についたのは閉店30分前。客は私一人。しかも、残念ながら主人は不在。それでも、「マス味噌食べられますか?」と聞くと女将さんが「ヒメマスは主人が趣味をかねて釣ってる魚で、運よく手に入った時しか出せないんですよ。」とのこと。そんな話をしてるうち、終業時間近くになり、あきらめて、すぐ用意できる別メニューを探そうとしていたら、店の主人が丁度、ヒメマスを引っ提げて帰ってきました!そして、そこから私のためにつくってくれることに。営業時間はもう過ぎてしまいましたが、にこにこして出してくれました。漫画に倣って、甲州ワインで飲みたいというと、「ワインに合わないこともないですが、一番おいしく食べられるのは、ごはんですよ。」との返事。

 その日の宿には夕食も頼んでいました。なので(さすがに、このタイミングで、ごはんは…。)と躊躇したのですが、女将さん「ワインの方が良いですか?」といかにも残念そう。(ええい、ままよ!)と決心して、ごはんの小、マス味噌、小っちゃいグラスのワインを注文。ヒメマスの美味さは格別で、結局全部ペロリ。私の食べっぷりをみて、「まぁ、美味しそうに食べてくれますね」と喜んでくれました。うん、ワインとマス味噌も合うには合ったのですが、それよりご飯。もうばくばく進みましたから!

 結局、山歩きで時間を取ったおかげで、主人の帰りに立ち会えて、営業時間を超え、マス味噌を食べることができました。こういう奇跡的な偶然も一人旅ならではのことでしょう。お腹は結構膨らんだものの、宿の夕食も何とか完食できました。

 

 まとめ

なんだか、自分の体験をだらだらと書いてしまいましたが、一人旅ならではの楽しみ方は結構多いです。今では「旅は一人旅に限る。」に大きく肯いてしまいます。ただ、地理の先生のような外国への一人旅は、未体験のままです。

 

※ もっとも、だからといって複数で行く旅が駄目だというわけではありません。複数なら複数の楽しみ方もあります。ただ、複数の旅は受身の姿勢でも行くことができます。その点、一人旅は自分で行きたいと思わないと行くことがないと思うので、その面白さを知っておくのも良いんじゃないかなと思います。

 

※ この記事は、以前掲載していたものを、編集したものです。