グード図法からの連想
グード図法で描いた世界地図を再掲します。
この地図から、何か連想しませんか?
私は、断裂の入った地図から、ミカンを剥いた皮を連想しました。
グード図法以前の正積の世界地図を並べてみると、違いは一目瞭然。
どれも、ミカンの皮を剥いで似た形にするのは不可能です。
唯一、グード図法だけが、ミカンの皮で似た形を作れそうな感じです。
これはもう、試さずにはいられないと思いますよね?
え?私だけですか?
ミカンの皮をグード図法的に剝く
さすがに、高校時代に剝いたミカンの皮は残していません。でも、満足のいく皮になった記憶もありません。今回、この記事のために、再挑戦しました。
断裂具合を確かめる
グード図法の断裂の特徴を再確認してみます。
a)海洋の断裂は北半球で2、南半球で4の計6つです。
b)②と⑥の断裂は一体化して北極から南極まで続きますが、他は赤道部分を超えません。
c)赤道は途中での断裂がありません。
この3条件をクリア出来たら合格とします。
結果
多分、高校時代の物より上手くできてるんじゃないかと思うのですが、一番グード図法に近い気がするのがこちら。
赤道を分断しない点はクリアできました。北半球側の楕円部分が何とも悔しいところ。特に黄色部分に、青点線の部分を上手く繋げていたら、かなりグード図法に近いが形ができたのではと思います。
世界略地図を描き込む
とりあえず、この画像に6大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア)を世界略地図風に描き込んでみました。
世界略地図の記事はこちら。
赤道の位置がちょっと合ってないですけど、こんな感じ。
オーストラリアが西の端になってるなどの違いもありますが、何となく世界地図っぽく見えてきませんか?
え?そう思うのは私だけ?
ちなみに、この画像作成のために消費したミカンは6個でした。
世界地図とミカンの皮
ミカンの皮に例えた話
実は、世界地図とミカンの皮が繋がったのには伏線があります。
「地図から広がる世界(3)」の記事に
兄の学習用地図帳で海が分断された地図として、記憶に残っていました。見たのは小学校低学年の頃のはずで、その時の説明文もうっすら記憶しています。
として、説明文の記憶をアレンジして
人間は、折りたたんで運べる正確な世界地図を作るために、昔からたくさんの工夫を重ねてきたのです。
と書きました。
この説明文にはこんな続き(アレンジあり)があります。
ミカンの皮をむいて、紙の上に広げてごらんなさい。どうしたってミカンの皮は平たくならず、でこぼこができてしまいます。皮を細かくちぎれば、でこぼこが減って、紙のように広げることはできますが、そうすると見づらい地図になってしまいます。
地図も同じです。本当なら、どうしてもでこぼこな地図ができてしまうのですが、そこをうまく工夫して、平らな地図にしているのです。
そんな訳で、私にとって、世界地図とミカンの皮はかなり近い関係にあるのでした。
さて、改めて「ミカンの皮 地球儀」「ミカンの皮 世界地図」等で検索してみると、世界地図をミカンの皮に例えることはよくある話のようです。
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<余談> みかんアート
加えて、「みかんアート」という世界があることも知りました。検索すると、ゾウや花、カメや蛇など、丁寧に剥くことで形を作っています。見事なものです。これには参りました。ミカンの皮を使った図形などネタになるんじゃないかと考えたのですが、ネタにするにはかなり練習しないと厳しいようで、グード図法に苦戦するようじゃ話にならない感じです。
ちょと悔しいので、1枚だけ紹介させてください。
1個のみかんの皮を余すところなく剥きました。
どうやって剥いたのでしょう?
答え (ぼかし部分をクリックまたはタップすると読めます。)
みかんのヘタから始めて、みかんをくるくる回しながら、ヘソにむけて剥いていくとこうなります。