tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

tn104.美味しい物を一緒に食べる意味 『虎に翼』より

昨日のブログ復帰宣言をして、2回目の更新。

この先どんな風にして行くのか、あまり考えていませんが、とりあえずリハビリを兼ねて更新を続けてみるつもり。記事のネタも、ぽっと思いつきのものが続くと思います。

 

で、今日は何を書こうかな?と考えること数秒、私がブログを休んでいた間、2024年4月1日~9月27日まで放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』について少し書くことにします。ドラマは、録画したものを一週間ごとに欠かさずまとめ視聴してました。

『寅に翼』にハマった経緯

日本初の女性裁判官の物語。主人公、猪爪寅子(いのつめ ともこ)は、男性ばかりの法曹界を「地獄」と覚悟し、その中での悪戦苦闘が描かれます。女学生の時にふとしたことから知った、女性に立ちふさがる大きな壁。明治民法には「婚姻状態にある女性は、無能力者」と書かれていたのです。

 

この言葉、私は初耳でした。ここから俄然、ドラマに強い関心を持ちました。母のことを思い出したからです。

保育園時代、母の自転車の送り迎えでした。母は朝から夕方まで働き、私の迎えと買い物をして家に帰っていました。買い物の量が多いと、運転しづらいの私を自転車に載せて押していました。そんな姿を見て私が「女ってそんやね」と母に呟いた記憶。

 

仕事も家事も子育ても懸命にしていた母を「無能力者」と呼ばれた気がしたのです。悲しさ、悔しさ、自分の至らなさ、いろんな思いが湧きあがり、その理不尽さに涙が出てしまったのです。なぜ、そこに私の至らなさが含まれているのか。これまた複雑な経緯があるのですが、その話は、またいつか。

 

ドラマのその後

寅子は弁護士を目指して、明律大学女子法科に入学。そこで女性の同期生5人や先輩達と結束し、男子学生にも負けず、厳しい試験や、世の風当たり、近づく戦争に翻弄される生活を乗り越え、弁護士になります。しかし、寅子が未婚の女性であることで、社会的な信頼を得られず仕事を任してもらえません、不本意ながら、弁護士を目指していた下宿人、佐田優三と結婚。弁護士の仕事も任せてもらえるようになりました。

 

その後、寅子は娘を授かるものの、仕事と出産の両立は難を極め、遂に仕事を辞めることを決意。出産後は戦争が厳しさを増し、兄直道、夫優三も出征することになります。その後もさらに戦争は厳しい状態になり、寅子や娘、両親、兄家族らは東京を離れて疎開しました。

 

そして敗戦。兄直道も夫優三も戦死。失意の中に有った寅子は、新しくなった日本国憲法に触れ、法曹界に裁判官として戻る決意をするのです。まずは嘱託採用として働き始め、民法改正に関わります。大学時代に思いを寄せ合った裁判官花岡とも再会し助言を得て、改正民法が完成。しかしその後、寅子は花岡が栄養失調で餓死したと知るのでした。

 

三度、餓死した裁判官の話

このブログには、餓死した裁判官に触れた記事があります。

『寅に翼』でもその話が、それも、主人公寅子が思いを寄せていた花岡がその人となるとは予想外。もっとも、寅子と再会した時に、配給以外の食事をとっていない話があったので、そこで予想はできました。

 

餓死した花岡裁判官の話があった頃、上の記事へのアクセス数が一気に増えていました。といっても、普段なら1週間で300弱が2000強くらい。それでも、このブログでは事件です。私が高校の授業で聞いた話が、今でも注目されるのは、やはり時間を超えて、何か世に訴えるものがあるからでしょう。今と私の高校時代が、このブログで繋がっていることに不思議な縁を感じます。

 

チョコレートの絵

さて、花岡が亡くなるエピソードの前、寅子と花岡が再会した時、寅子は痩せ細った花岡にチョコレートを一枚渡します。花岡は配給以外の物を受け取れないと固辞するのですが、寅子は花岡の子どもたちに、と渡すのです。

 

そのチョコレートは花岡の家族が笑顔になる瞬間に繋がります。皆で美味しい物を分け合って食べる喜び。それを花岡の妻が絵に描き、後に家庭裁判所に飾られることになりました。

チョコレートの絵 イラスト

美味しい物を一緒に食べる。『寅に翼』では様々な場面で描いていましたが、この場面で、それは法律に次ぐドラマの第2のテーマの様に思えたのです。上手く言えないのですが、法律は幸せを作る、守る役割として、そして、美味しい物を一緒に食べることは、幸せの具体例として示されていた気がするのです。

 

まぁ、いつもの私の的外れな考えかも知れません。

でも、美味しい物を一緒に食べる意味を、今一度考えてみたくなりました。かなり漠然としているのですが、いつか少しずつでも記事にできたらいいなと思っています。

 

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<余談 100記事まで残りーー>

話は変わりますが、昨日の記事の最後に書いた「100記事まで残り67記事。」について少し。100記事までと書いているものの、「できるかどうかはともかく、年間100記事を忘れたわけでは無いですよ~」程度の意味に思ってください。2024年も残り100日を切っています。その間に、この記事を除いて66記事を書ける自信はまだありません。でも、どこまでできるかな?程度の関心はあります。どうなるでしょうね。

 

100記事まで残り66記事。