tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

tn107.11月以降に上陸した台風

暑くて長かった今年の夏も、ようやく一区切りした感じ。

 

とは言え…

10月19日、東京では気温30・1度を記録し、観測史上最も遅い真夏日(気温30度以上)となりました。また全国では最高気温31・5度を記録した福島県浪江町や30・6度の埼玉県越谷市など、50地点で真夏日となっています。

 

そして…

それから一週間。さすがにもう真夏日は無いだろうと思いますが、今日はニュースで台風21号が勢力を強めながら沖縄に接近中とのこと。まだまだ海水温が高いことが影響しているかも知れないそうです。

沖縄県接近後の進路はまだ不明ですが、その後東寄りに進路を変えるなら、11月に入ってから日本上陸する可能性も出てきます。(※気象庁の「台風の上陸」の定義は、「本州、四国、九州及び北海道の陸上に台風の中心(気圧の一番低い所)が達したもの」であるため、石垣島など、島の上を通過した場合は「上陸」とならない)

 

で、11月の台風上陸ってあったっけ?と気になって調べてみました。

11月に台風が上陸したことはある?

気象庁の記録では、上陸の最も遅かった台風は1990年11月30日に和歌山県で、2番目に遅いのが1967年10月28日に愛知県でした。もしかすると、今回2番目の記録を更新するかも知れません。

上陸日時が遅い台風

(引用元 気象庁|上陸日時 )

でも、この統計は1951年~2023年とあります。気象庁の気温などの観測データはもっと古く、前身の気象台の時からあるので、それと比べると新しい記録しかありません。何故でしょうか?

 

これも気になったので調べてみると、こんなサイトを発見。

それによると、

気象庁では、台風の定義として北西太平洋(東経180度以西で南シナ海を含む)の熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2メートル以上のものとしています。

そして、このような基準が適用された昭和26年(1951年)以降について、台風統計を行っています。

とありました。

 

また、一般財団法人消防防災科学センターにある資料「防災歳時記(54)―「七五三」に台風が上陸した― 」(PDFファイル)にはこう書かれていました。

記録に残っている最も遅い台風では、1894(明治 27)年 12 月 10 日に房総半島に上陸した台風がある。長野県や東北地方で暴風雨となり、11 日の最大風速が福島市で174m/s、日雨量は山形市で 111mm、青森市で52 ㎜という 12 月としては歴代 1 位の風や雨を記録した。山形市では堤防が決壊して一面の湖水となり、富山県では高波が打ち寄せ家屋が流された。

なんと、12月10日に台風が上陸した記録があるとのこと。ただ、最大風速が174m/sはあり得ない数値なので、17.4m/s等の誤りではないかと思います。

 

なお、

明治のころは、台風という呼び名はなく「暴風雨」「大風」「猛烈な低気圧」などと言っていたが、明治の末になって「台風」と名付けられた。 

とも。

 

その上で、1932(昭和 7)年 11 月 14~15 日、関東地方や福島県沖に襲来した台風、通称「七五三台風」を紹介していました。

 

「七五三台風」について、別のリンクも貼っておきます。

ここによると、気象庁統計のない1950年以前の11月以降に上陸した台風は

明治25年(1892年)11月24日に東海地方に上陸した台風。

明治27年(1894年)12月10日に九州南部か11日に関東地方に上陸した台風。

昭和7年(1932年)11月15日に房総半島に上陸した台風。

昭和23年(1948年)11月19日に紀伊半島に上陸した台風。

の4つ。これに1990年11月30日に和歌山県に上陸した台風が加わって計5つ。

今回、台風21号が6つ目となるかも知れません。

 

ただし、1950年以前の台風と呼ばれるものについては、定義があいまいなため、現在であれば上陸時には「温帯低気圧」に当たる場合や、観測網や技術の水準から見逃している可能性などもあって、正確と言えない点は要注意です。

 

今年はこれまでに、能登地震(1月1日)と豪雨(9月21日)を筆頭に、愛媛県の豪雨(7月10日)、秋田県山形県の豪雨(7月25日)、宮崎県日向灘地震南海トラフ地震臨時情報(8月8日)、台風10号(8月28-9月1日)等、人的被害を伴う大きな災害や、災害に備えるための情報が多かったと思います。今回改めて振り返ってみて、既に忘れていたこともありました。ともかく、これ以上、災害が起きないことを祈っています。

 

そして、明日は、総選挙の投票日。

政治が災害支援を強化する方向に変わるよう願っています。

 

 

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