tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

tn84.「小満」と二十四節気

立夏を過ぎ、小満の頃。

日差し柔らかな春から、汗ばむことも多い初夏へと季節が移りました。

でも、このところ、気温の高い場所では30度超の真夏日になっているそう。一方で、1日違えば、気温差が10度以上という所もあるようです。季節の変化が急進したかと思えば、急ブレーキや逆進もあって、穏やかではありません。

 

小満(しょうまん)とは二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ。太陽の黄道上で春分点を0度として、小満は60度の位置となります。

小満の位置 黄道上で60度

1年で360度。24節気なので、360÷24=15。1節気で15度動く計算。

春分から、清明穀雨立夏小満と4つ目の節気ですから15×4=60となります。

 

今回、二十四節気を整理して、憶え方を考えてみました。

基本の基本、4つ

まず、一番昼が長い夏至(げし)、夜が長い冬至(とうじ)。次に昼夜の長さが同じになる春分(しゅんぶん)秋分秋分。これで4節気。既に四季が組み込まれています。

 

基本の8つ

それから、季節の始まりとなる立春(りっしゅん)立夏りっか立秋(りっしゅう)立冬(りっとう)。ここまでで8節気。

 

比較的使われやすい4つ

次に良く聞く言葉が、夏至に続く小暑(しょうしょ)大暑(たいしょ)冬至に続く小寒(しょうかん)大寒(だいかん)でしょうか。

目安として、暑中見舞い葉書を出すのは大暑まで、立秋に入れば残暑見舞い。年賀状は小寒(寒の入り)より前まで、小寒を迎えれば寒中見舞い。そんなイメージです。

ちなみに、大暑の次が立秋大寒の次が立春です。一年で一番暑い、または寒い時期を超えるともう、次の季節が始まるという仕組みです。

これで12節気。二十四節気の半分になります。

 

ここまでの12節気より多く憶えていると、詳しいですねと言われることがぐんと増えます。(個人的な感想です。)以下、季節ごとにみます。

 

<冬>

覚えやすいのは冬。立冬に続いて、小雪(しょうせつ)大雪(たいせつ)

冬の節気は、立冬小雪、大雪、冬至小寒大寒と覚えやすいです。

冬が始まると(立冬)雪が強くなって(小雪、大雪)、日が短くなり(冬至)、寒さが強まる(小寒大寒)。それを過ぎれば春(立春)です。

雪の後に寒さが来る感じ。

 

<夏>

これに比べて、夏はフェイントがあります。

立夏に続いて小満(しょうまん)ですが、その次は芒種(ぼうしゅ)。大満だったら覚えやすいのに…と思うのは私だけでしょうか?

夏の節気は、立夏小満芒種夏至小暑大暑となります。

夏が始まり(立夏)ちょっと満足(小満)しても、農作業は忙しく(芒種)日も長くなり(夏至)、暑さが強まる(小暑大暑)。それを過ぎれば秋(立秋)です。

ここまでで16節気。でも、小満芒種は、あまり聞きません。私達の暮らしぶりが農作業から離れたからでしょうか。芒種とは、穂の出る作物を植える時期とされますが、今の時代、四国では6月の田植えはかなり珍しくなりました。

 

<春>

春の節気は比較的話題になりやすいです。立春を迎えた後も本格的な春を待ち侘びる思いを誰もが持っているからでしょうか。春の訪れを雨水や啓蟄の言葉で表現すると、感心されることが珍しくありません。

春の節気は、立春雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)、春分清明(せいめい)、穀雨(こくう)

春が始まると(立春)、雪ではない雨水で(雨水)、虫が目を覚まし(啓蟄)、昼夜の長さが同じ(春分)になり、自然が蘇り(清明)、恵みの雨が降る(穀雨)。

ここまでで20節気。

 

<秋>

秋の節気は、立秋処暑(しょしょ)、白露(はくろ)、秋分寒露(かんろ)、霜降(そうこう)

秋が始まった(立秋)直ぐは暑さの対処(処暑)が必要ながら、やがて朝夕には結露(白露)が始まり、昼夜の長さが同じ(秋分)になった後、露は一層冷たく(寒露)なり、やがて霜が降りる(霜降)ようになる。

露の変化、霜への変化、訪れる寒さを目で見える水の変化として言葉にする感性に驚かされます。これで二十四節気となりました。

 

<通年を振り返る>

1年二十四節気を季節毎に並べてみます。

春:立春雨水啓蟄春分清明穀雨

夏:立夏小満芒種夏至小暑大暑

秋:立秋処暑白露秋分寒露霜降

冬:立冬小雪大雪冬至小寒大寒

 

こうしてみると、水に関する言葉(青文字)が多いです。

 

ちなみに、二十四節気は、1節気が15日程になります。1年365日ですから、ぴたりとはなりません。また、立春夏至などでは、節気の始まりの1日だけを指す場合も多いですが、約15日間全体を指す場合もあります。「立春の日」となると1日だけを、「立春の候」となると約15日間というイメージですが、厳密な区別はされてないようです。

 

新暦の1年は1月から始まりますが、旧暦の1年は立春新暦の2月4日前後)から始まります。でも、黄道上の位置からすると、スタートは春分点新暦の3月21日前後)です。年によって、微妙に日がズレることも加わり、なんとも複雑に思えてしまいます。

 

閏秒閏年、閏月など、人は知恵を働かせて、暦と生活とをすり合わせてきました。季節の移り変わりを二十四節気にしたのもその結果でしょう。それは1年を見通す知恵だと思います。複雑さはあってもその知恵を楽しみながら過ごしたいものです。