tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況46.CDとDVDとBD

実家のレコーダー

父はブルーレイ(BD)レコーダーを使っています。地上放送がデジタルに切り替えられる際、テレビもレコーダーも新しくしました。当時、同じタイミングで買い替えた家庭は多かったのですが、父は(知っている人の中で)自分が一番早くBDレコーダーにしたと鼻高々でした。私も、実家に帰ったときに、ブルーレイが使えるのは時代の先取りだと持ち上げたことがあります。

 

現在、家庭での普及率はDVDレコーダーとBDレコーダーでほぼ半数になっているそうです。父自慢のBDレコーダーももう10年以上が経過しているので最新版とは言えませんが、同年代の人だとDVDレコーダーを使い続けている人も多いため、まだまだ家のレコーダーは新しいという認識だったはずです。

 

最近、市民コンサートの動画をBDレコーダーに取り込みました。そのコンサートの様子を別の知人にも話したところ、ダビングして欲しいと言われて父は快諾。早速、盤(ディスク)を購入し、ダビングして渡しました。今までなら問題なかったのですが、今回は知人から、再生できなかったと言われて、落胆したというか、怒り心頭というか、腑に落ちないというか、憤懣やるせない様子でした。

 

ここまでの話でピンときた人もいると思いますが、私も今回父が買ってきた盤がBD-Rで、知人の家の機器がDVDレコーダーだったため、再生できなかったのだろうと考えました。ところが父は、家のレコーダーが壊れてきちんとダビングできなかったのが原因と考えたようで、買い替えないといけないと言い出したのです。

CD DVD BD の区別

父の悪い癖

スマホ

父がスマホデビューして2年余りになりましたが、これまで何度「スマホが壊れた」といったことやら。

ウィジェットやアイコンの並びが変わっただけで画面を隠したがり、画面が回転モードになっていたら、「何だこれは!スマホが壊れた!」と大騒ぎでした。

今でも、画面操作でタップ(軽くタッチ)、フリック(さっと払う)、スワイプ(掃くように動かす)の区別は難しいらしく、スマホが無反応だったり、逆に思いもしない操作になったりするようです。高齢になると指先が乾燥しやすためか、スマホ操作が難しくなるという話も聞きます。

 

思い通りに操作できないと、「壊れた。」と思うことは多いようです。

 

BDレコーダー

話を戻します。BD-Rにダビングしたのなら、DVDレコーダーで再生できないのは当たり前ですが、父は、BDレコーダーが古くなったからだ、買い替えないと駄目だと言い張ります。ダビングした盤を見せてと言っても、「盤は関係ない、電気屋でダビングできる盤を頼んで買った。」と見せてくれません。

 

でも、やはり変に思ったのか、盤を買った個人経営の電気屋さんに電話で確かめたようです。結局、ブルーレイディスクだとわかり、原因に納得したのか、ようやく盤を見せてくれました。そこには、BD-RE の文字がしっかりあります。同時に、「そんな小さい文字、見える訳がない」と言った父が、その文字を確かめていないだろうこともはっきりしました。

 

「やっぱり、DVDじゃなくて、ブルーレイだったのが原因なんだ。言った通りだ。」と言うと、父は怒ったように「だいたいブルーレイってなんだ!そんなもの、知らんぞ!」と言い出して、私は目が点に。父は、もう10年以上、ブルーレイだ、良い録画機だと吹聴していたのに、ブルーレイを知らないと言うのです。反射的に「あれだけブルーレイを自慢していたくせに、今更、知らんって何を言ってるの?!」と、きつい反応をしてしまいました。でも、すぐ(もしや認知症の始まりか?)と不安になり、その後は、口調を柔らかくして聞いてみました。

 

話をまとめると、父は、ブルーレイレコーダーをDVDレコーダーの商品名だと思っていたようです。そして、これまでは、機器を購入した時に特典でもらった?安く買った?大量のDVDディスクでダビングしていたらしいです。自分で購入した時もあるようですが、「録画できる盤」みたいな説明をしていたと思われます。で、BDレコーダーとDVDレコーダーとの普及率が同じ程度になった最近、久しぶりに買いに行って「録画できる盤」と説明をしたなら、店員さんにはDVDかBD-Rかの区別はできないでしょう。

 

もし、店員さんに「どんな盤ですか?」と聞かれたなら、父が「ブルーレイ用」と答えても不思議ではありません。店員さんに「ブルーレイ用ですか?」と聞かれたなら、父は「そうだ」と答えたと思います。結果、BD-Rを渡されたという次第。そりゃあそうでしょう。ブルーレイ用と言われて、DVD-Rを渡す電気屋さんは居ないはずです。

 

父は「…だったかも知れない」という言い方をするので、細かい部分は勝手な想像ですが、謎は解けました(と思います)。それにしても、十数年もの間、勘違いに気づかなかった父に驚きました。私がDVDとBDがセットになった『アナ雪』や『ボヘラプ』を購入して違いを話したことも憶えていない様子。まあ、作品自体にも興味が持てなかったようで、少ししか見てないですけど。

 

自分が常識

父を見ていると、自分が常識だと思っている風です。

下の図のような道で、父の言う「ここを真っすぐ行ってくれ。」は、

「真っすぐ」はどっち?

 

青矢印です。理由は自分が普段通っていた道が青矢印方向だから。赤矢印方向は無いのと同じ。もちろん、普段通る道が赤矢印なら、真っすぐは赤矢印方向になります。

 

自分が知っていることは、他の人も知っているのが当り前。

 

今回、父は、ブルーレイディスクを質の良いDVDだと考えていたようです。それまで、何度か説明もしたのですが、自分が既に知っていると思っていると、多少変だと思っても、疑問に感じません。何かのきっかけで実は知らなかったと気づいたとき、知らないのが当たり前なので、知らされてなかったことに不満を持ったようです。

 

自分が知らないことは、知らないのが当たり前。

 

こう考える癖が厄介なのは、本人が知ったふりを続けていることに気づきにくく、傍から見ても、本当は知らないと見抜きにくい点。もちろん、多かれ少なかれ、自分の常識が当たり前と思っている場合は多いと思います。でも、知らなかったと気づいたときにすぐ知ろうとしてくれるともっと楽なのにと、私なんかは思ってしまうのです。

 

カラオケDVD機

今回の件で思い出したことがあります。

新世紀を迎えたばかりの頃、父は新しいカラオケ用のDVD機器と盤(DVDディスク)を購入しました。粗い静止画CGを背景に歌詞が表示され、曲に合わせて歌詞の色が変わっていくタイプです。それまで使っていたカラオケ機器は、CDで音楽を流し、文字の印刷された歌詞カードを手に歌うタイプでした。家でテレビ画面に映る歌詞を見て歌えることに、父はご満悦。当時、DVDレコーダーも出回ってはいましたが、家庭の録画では、まだVHRビデオが主流の頃でした。

 

ある時、もう歌詞を見なくても大丈夫だと、テレビは消音にして番組を流しながら、CD機で音楽を流して歌うことにしたそうです。その際、当たり前の様にDVDをCD機にセットして流したところ、大きな音が出てびっくりしてすぐ切ったとのこと。それを笑い話のように言いながら、CD再生機にDVDの盤をセットできるのが悪いとこぼしていました。

 

まぁ、確かにぱっと見での見極めが難しいので、何らかの手立てをしてくれると良いのですけどね。

 

CDとDVDとBD-R

ところで、最近はCDやDVD、BD-R等の盤に触れなくなった人も多いと思います。私も、数年前に『ボヘラプ』を買って以降、購入してません。自宅と実家の往復でラジオが入りにくい山道を運転中にCDを聞くことはありますが、今はスマホBluetooth接続で聞くことが多いです。映画やドラマもネット配信を視聴することが主流に。もちろん、映画館にはちょこちょこ行ってますけど。

 

今使っているノートPCはDVD対応のオールインワンタイプですが、DVDドライブを使用することはあまりありません。次回、ノートPCを買うなら薄型でもいいかな?でも、まだドライブがあった方が便利かな?とぼんやり考えてます。DVD-Rは値段が安く、相手によってはデータを渡すのに有効な場合があります。データを書き換えられないのも、不便な面もありつつ、便利な場合もあって…。とは言え、DVDドライブがマイナーになるほどに、データはネットでとなっていくのも明らか。

 

野球盤や将棋盤になると、もうずっと前から使わなくなってますが…

みなさんは、盤、使ってます?