歴史的な快挙です!
2022W杯(カタール)で、強豪ドイツ相手に1-0からの逆転勝利。
書きかけの記事より先に、このことを記事にしたくなりました。
タイトルを見て、わかる人にはわかる「じゃがー」。
もちろん逆転ゴールを決めた浅野拓磨選手の愛称を掛けています。
2015年、サンフレッチェ広島でスーパーサブとして活躍していた頃から注目していた選手です。当時、広島のエースだった佐藤寿人選手が注目の若手として紹介して、愛称「ジャガー浅野」が定着。ゴールを決めた際には両手の爪を立てるポーズもお馴染みになりました。
一番の魅力は速さです。他の選手の疲労が蓄積される後半途中に出場すると、その速さは際立って見えました。単に足が速いだけではありません。攻撃の際に余分な動きがないのです。意表を突くドリブルで相手を煙に巻くような動きとは違います。相手の隙を見つけて走り込んでボールをもらい、素早くゴールに向け真っすぐ矢を放つような流麗な動き。強烈でした。
でも、2016年途中で海外の名門アーセナルに移籍します。海外移籍しても十分な活躍ができずに埋もれてしまう選手は少なくありません。そんな不安から、個人的にはもう少しJリーグでの活躍を見たいと思ったものです。移籍後は、労働許可のトラブル、期限付き移籍、そこでの残留、負傷と、十分な活躍ができませんでした。
2018年W杯ロシア大会では、日本代表としてアジア予選で貢献するも、本大会のメンバーからは外れます。在籍クラブも欧州主要リーグから外れセルビアへ。浅野選手の活躍は、それまでよりも伝わりにくくなりました。
私自身も、諸事情からサッカーへの関心が弱まっていきました。カタール大会のアジア予選も、国際親善試合も、Jリーグの試合もほとんど観なくなっていました。
で、W杯カタール大会。昨日は、久しぶりに日本代表の試合を開始から終わりまで観ることにしました。フルで代表の試合を観るのはロシア大会のベルギー戦以来かも。でも、初のベスト8進出が目前だったあの試合のような興奮は期待していませんでした。ドイツ、スペインという強豪と同じグループにいて、そのどちらかに勝って決勝トーナメント進出なんてできるはずがないと思っていたのです。
試合は、前半にPKから失点。1失点に踏みとどまってはいたものの、試合内容は圧倒的にドイツが押していました。そうだよな、何たってドイツだもの。それでも、もしかしたら同点にできるかもと、勝ち点1に望みを持って後半を迎えます。
日本は布陣を変え、前半とは違った展開が増えてきました。まず守備が安定した感じになって、そこで浅野選手、三苫選手登場。一気に攻撃的な編成になりました。その後、強く攻められましたが権田のセーブが冴えます。さらに堂安選手も投入され攻撃陣強化。攻めの形もでき始め、得点の期待が膨らみます。そして、南野選手もピッチに。
これ以上ないと思えるような攻撃陣となってすぐ、相手GKノイアー選手が弾いたボールを堂安選手が押し込み、同点に。
おぉおお!追いついた!
もちろん、同点は嬉しかったのですが、GKがボールを弾けなかったなら浅野選手が決めていただろうという滑り込みにも震えました。彼の真骨頂、隙を見つけて走り込む嗅覚は健在でした。それも嬉しかったです。
その少し前、浅野選手はドイツDFリュディガー選手にからかわれる様なプレーで、攻撃を封じられていました。ネットでは彼のプレーが無礼だという批判も多く見受けられますが、それはともかく、リュディガー選手は速さ勝負では自分が格上だというのを見せつけたかったのだろうと思います。
でも、サッカーは「よーいドン!」で走る競技ではありません。速さで勝負が決まるのでも、速さで見下した方が勝つのでもなく、速さを活かすプレーが勝負を分けるのです。
そして、後半38分。FKからのロングボールに絶妙なタイミングで抜け出した浅野選手は、完璧なボールコントロールで一気に相手ゴールへ。DFとGKに詰め寄られながらも、わずかなすき間を射貫くシュートで逆転ゴール!
痺れました。
やっぱり、サッカーは面白い。
W杯はそれを教えてくれる大会です。
昨日まで4年以上の距離を置いていたサッカーが、とたんに身近になりました。
W杯でドイツ相手に逆転勝利なんて、予想もしていませんでした。
日本の勝利に、感動にありがとう。
そして、ジャガー浅野のゴールに感謝です。
あと、5記事。