tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

遊び48.移動パズル「カエル跳びゲーム」

カエル跳びゲーム

「カエル跳びゲーム」と呼ばれるパズルがあります。正式名称は知りません。

真ん中は空きのマスにして、両側に二種類のカエル(緑カエルと黄緑カエル)がいます。ルールに従って、緑カエルと黄緑カエルを動かし、二種類のカエルを入れ替えるというもの。

 

動かし方

1.移動方向は前のみ。戻ることはできません。
2.直前にカエルがいた場合、種類に関係なく跳び越えることができます。
 (二匹以上並んでいる場合は、飛び越えられません。)

 

それぞれの場合に何手で入れ替えることができるでしょう。

 

 

1匹ずつの場合

緑カエルからスタートして、2匹のカエルを入れ替えてください。

カエル跳びゲーム 1匹ずつ

ヒント

答えは1通り。3手で完成します。

答えをみるにはここをクリック

 

2匹ずつの場合

緑カエルからスタートして、2匹のカエルを入れ替えてください。

カエル跳びゲーム 2匹ずつ

 

ヒント

進め方を失敗すると手詰まりになります。

特に3手目からは慎重にどうぞ。

同じ色を続けて動かす場合もあります。

 

答えをみるにはここをクリック

 

3匹ずつの場合

緑カエルからスタートして、2匹のカエルを入れ替えてください。

カエル跳びゲーム 3匹ずつ

ヒント

脳内で完成させるのは難しいです。

碁石など駒を用意して操作するとわかりやすいです。

 

答えをみるにはここをクリック

 

4匹ずつ以上の場合

1匹ずつの場合、3手

2匹ずつの場合、8手

3匹ずつの場合、15手でした。

では、4匹ずつの場合は何手になるでしょう?

答えは24手。

さらに5匹ずつの場合は何手になるでしょう?

答えは35手。

 

ここまでを表にします。上枠が○匹ずつ、下枠は○手

カエルの数と手数の表

では、6匹ずつの場合、7匹ずつの場合は何手になるでしょう?

ある法則に気づけば、計算で出すことができます。

 

さらに、N匹ずつのカエルを用意した場合に必要な手数を、Nを使った式にしてください。

 

私が見つけた法則は、N匹の場合の手数は、Nに1を足した数の2乗-1になっているということでした。(赤字部分)

N匹の場合の手数を法則化

これをNを使って式にすると

(N+1)^2ー1

となります。さらに、( )を展開して

=N^2+2N+1ー1

=N^2+2N

=N(N+2)

となります。

高校時代にこの式を出したものの、何故この式になるのかは不明なままでした。

 

この式になる理由

今回、下調べをしていてようやく理解できました。

2匹ずつの場合を例にして考えます。

 

(1)跳び越えが無いルールを仮定

緑カエル2匹が反対側に移動するために、aカエルもbカエルもそれぞれ、2(カエルの数分)+1マス(空きコマ分)=3マスずつ 移動することになります。3マス移動を2匹が行うので3×2=6となり、6手必要です。

これをNを使って表示すると、N+1の移動がN匹分となるので(N+1)×N となります。

考え方

同様に黄緑カエル2匹の移動も6手必要です。

考え方(2)

緑カエルに6手、黄緑カエルに6手で、のべ12手。

Nを使った式だと(N+1)×N×2となります。

この式を整理して、2N(N+1)。

 

(2)跳び越える場面

次に、跳び越える場面を考えます。

緑カエルと黄緑カエルが出会ったときは、どちらかが跳び越えることになります。

片方にN匹いれば、それぞれが相手のN匹と出会うので、跳び越える回数はN^2です。

2匹の場合は、2^2=4 4回出会う計算です。つまり、4回跳び越えるということになります。

 

(3)のべ回数と出会う回数の関係

(1)のべ手数2N(N+1)と(2)跳び越える回数N^2は、全体ののべ数から、跳び越える回数分の手数が減るという関係です。

つまり、2匹ずつの場合、

のべ12手から、出会いの回数4回を引く計算です。

12-4=8

 

この理屈で考えると、2N(N+1)ーN^2の式が完成します。

整理すれば

2N(N+1)-N^2

=2N^2+2N-N^2

=N^2+2N

=N(N+2)

ということになり、高校時代に出した式と一致しました。

 

移動パズル

実は、先日書いた記事

で移動パズルの記憶が蘇りました。

 

高校時代blogでも、これまでに幾つか紹介しています。

八方桂は、そのまま移動パズルです。また、

で紹介した「拾いもの(碁石拾い)」も移動パズルになります。

パネルを移動させる15パズルや、いろいろな四角形を動かして目的のパーツを取り出す脱出パズル、「ハノイの塔」なども含まれるようです。ただし、移動パズルという明確な枠組みは無いようなので、ぼんやりとした呼称かも知れません。

 

機会があれば、また記事にしたいです。

 

 

あと、26記事。