tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

学生服のプラスチックカラーの記憶

もう1ヵ月も前になりますが、こんなニュースがありました。

maidonanews.jp

男子学生服の定番、詰襟の学ラン。襟部分の内側に白いプラスチックを取り付けた「プラスチックカラー」タイプが、いつの間にかほぼ絶滅していたことが明らかになった。

記事の執筆者は1979年生まれ。私が1965年生まれですから、14年の差がありますが、「プラスチックカラー」を共有していると思うと、親近感が湧きました。

で、関連して高校時代に持っていた疑問も思い出しました。

 

プラスチックカラーの疑問

高校時代の疑問とは、「『プラスチックカラー』と呼ばれるのに、白以外の色を見たことが無いのは何故か?」というものでした。私の英語力の低さと先入観の強さが露見してしまいますが、長い間「プラスチックカラー」の「カラー」を「color」と思い込んでいたのです。

 

正しい綴りは "collar" (襟)でした。

振り返れば、幾度も気づく機会はあったのに…。

犬や猫の「エリザベスカラー」は手術した跡や皮膚病、塗り薬などを舐めてしまわないようする道具。これもカラーが襟であることを気づけるチャンスでした。白っぽいタイプもありますが、半透明だったり、色の付いたタイプもあります。なのに、ああ、やっぱりいろんな色のカラーがあるんだと、的外れな納得をしていたのです。

疑問に感じないと、考えようともしませんね。

でも、綴りの話は記事の本題ではないのでここで終了。

では以下、本題に入ります。

 

 

学生服のプラスチックカラーの記憶

正直なところ、学生服のプラスチックカラーにはいい印象がありません。理由を箇条書きで列挙します。

 

1.汗を吸い取らない

かなりの汗かきな私。夏服の衣替え前や、冬服に変わったばかりの時は、自転車通学で後頭部の髪の毛先から、汗がポタポタ垂れるほどになります。それでカラーが汗にまみれるのです。でも、プラスチックカラーは水を吸い取ってくれません。時に、水滴となって、ぽとりとうなじに落ちるのです。このとき、一瞬ひやりとします。すぐ汗だとわかるのですが、あまりいい感じはしませんでした。

 

2.匂いが立ち上る気がする

そんな感じなので、プラスチックカラーが臭くなっていないか気になってしまいます。以前こんな記事も書きました。

雨合羽ほどではないですが、匂いが気になるお年頃。気にし始めると気になって仕方なかったです。

 

3.割れることがある

プラスチックカラーは割れることがありました。学生服に止める穴の部分が割れてしまったり、丁度、真後ろ部分で立てに割れ目が入ったり。多分扱いが乱暴だったからだと思いますが、それがチクチク首に当たったり、割れ目に後ろ髪を挟み込まれた記憶があります。

 

4.蒸れる

2の臭いと関係しますが、学生服を着て動いていると、熱がこもります。腕をうごかした拍子等で、むあっと首から熱気が抜けるような感じになります。実際に確かめた記憶はないのですが、汗の湿気を帯びた熱が、首を通るときに冷やされるので、プラスチックカラーに結露するようなイメージがありました。それはそのまま、臭いになりそうでどうにも気になってしまうことがありました。

 

詰襟のホック

高校時代、真面目で内気で、先生に立てつくことが無かった私。(え?何か)先生の姿を見かけると、詰襟のホックが外れていないか指で確認する癖がついていました。ボタンを全部止めていれば、ホックを外してできるすき間は2~3cmくらいでしょうか。でも、それを止めるか外すかで、体の熱の抜け具合がかなり違って感じられました。

 

ホックをかけると、何だか窮屈です。でも、当時はそれが当たり前であって、ホックを外すのは好ましくない気がしていました。校則などいろいろな制約がありましたが、それを受け入れるのが高校生らしさだと思い込んでいた節があります。

 

消えたプラスチックカラー

上で紹介した記事にはこんな文章もありました。

当時は「プラスチックのペタペタした感触がなんか気持ち悪いなあ」と感じていたような記憶があるが、勝手なもので、なくなったと聞くとそれはそれでちょっと寂しいナ…。

いい思い出は無いものの、プラスチックカラーは私にとっても高校生らしさの一つの要素だった気もするのです。

 

では、かつてのプラスチックカラーはどうなったのか。記事では、

「最近までプラスチックのカラーを生産されていた日本で唯一の工場も生産を取りやめられたので、今はラウンドカラーしか生産できないのです…!」と引用リツイート

を紹介していました。

ラウンドカラーって何?とツイートを確認。

襟の部分に、プラスチックカラーのように見えるテープを縫いこんでいるのだそう。

※ 学生服の白いプラスチックカラー、製造中止で絶滅寸前らしい ブレザーの隆盛で詰襟自体も激減|まいどなニュース より、スクリーンショットで画像を作成

 

こうなってくると、その白い輪っかに何の必要性があるのかと思ってしまいますが、それだけ学生服のイメージを左右するデザインということなのでしょう。

これなら、汗が流れる心配も、ペタペタする感覚も、割れる心配もないですね。

でも、また一つ、世代のギャップが開いた気もしますが、まぁ、また一つ新しい時代が来たのだと受け止めることにします。

 

今どきの学生服の写真です。懐かしいと思ってましたが、違いがありました。

今どきの学生服

ぱっと見では違いがわかりませんね。

 

 

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