冷やしレモン水を作ろうと考えた。
高2の夏だったと思う。
砂糖水に薄切りレモンを入れるだけの極簡単なもの。
そこで、丁度良い甘さにしてみようと思った。
容器に半分位の水を入れ、砂糖を小さじ1杯くらい(※計量用小さじではない)を溶かし、混ぜた菜箸を一舐め。
「変な甘味」
慣れない極薄の甘味は、不味く感じられた。
また砂糖を小さじ半分くらい入れ、溶かして箸を一舐め。
「まだまだ薄い」
これを繰り返す内、砂糖水がだんだんと甘味を増す。
10回程した頃、親しみと安定感のある甘味になった。
「あ、ジュースの甘さに似てるかも」
さらさらだった水は少しとろみがついたように思われた。
さらに
「砂糖水と言うよりシロップ」
といった甘味ととろみになった。
その後甘過ぎる味になり、舐めるのが苦痛になってくる。
何だか味覚を麻痺させられるように感じて、少し怖い。
後頭部に緊張が走り汗をかく感じ。
小学校の理科で、食塩水は濃度30%程で限界、砂糖水は100%を超えると習った。このままでは、砂糖を大量に無駄にすると判断してストップ。今度は味を見ながら少しずつ水を加え、良しと思ったところで薄切りレモンを入れて冷蔵庫へ。
数時間後、冷えると甘味は弱まるのだと気づかされる。コーラ等に大量の砂糖が使われているのも、納得できたのである。
レモン水 冷やして変わる 甘さかな
今週のお題「冷やし◯◯」