安倍元首相への銃撃事件。今回の蛮行には驚きと怒りを隠せません。
あってはならないことが起きてしまいました。
ご冥福をお祈りします。
既に、安易な推測や思い込み、または人命尊重の配慮に欠いた言葉が、あちこちで渦巻いているようですが、どんな理由があろうと、今回の蛮行が正当化されることがあってはいけないと思います。
「自業自得」との論調には賛成できません。これまでの言動があるなら蛮行止む無しという立場であり、蛮行を正当化するものです。これは、民主主義の否定です。
また、「安倍批判をした人のせい」との論調にも賛成できません。批判した人を安易に特定し排除しようとする言動は、蛮行を行った者と同一の論理です。これもまた、蛮行を遠回しに正当化しているものであり、民主主義の否定でしょう。
今回の件が、誹謗中傷に繋がることも、言論弾圧へと繋がることもなく、国民が分断されることも無く、「どんな理由があろうと、暴力に訴える排除やテロは許されない」点で一致すべきだと思います。次の排除やテロを止めるためにも。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
(ヴォルテール)
この言葉を、今一度胸に刻みたいです。
言論と暴力は相容れないものであると、
民主主義は暴力に屈してはいけない、歪められてはいけないと考えます。
折しも、参院選の投票2日前です。選挙への影響は避けられないかも知れません。同情票が増えるかも知れません。政治へ嫌悪感から投票を避ける人がいるかも知れません。私はそれを肯定も否定もしません。
ただ、「暴力に訴えれば選挙の動向も変えることができる」という見方を許す安易な行動にならないことを望みます。それを危惧しています。
落ち着いて、慎重かつ冷静な行動を心掛けたいです。