tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況28.父と花見ドライブ(今年2回目)

この春2回目の花見

4月2日土曜日に、再び花見に出かけました。

(前回の花見の様子はこちら )

少し離れた場所までドライブをして、花見がてらの散歩。それも午前と午後で2カ所です。良く晴れた青空を背景に満開の桜。

ただ、今回は薄曇り。雨の翌日でしたが、この日は雨の心配はなく、日差しも強くないので、むしろ歩きやすそうです。

 

詳しい場所を憶えてないので、ちょっと心配もある父のナビに従って運転します。

父の案内について以前こんな記事を書きました。

中央線の無い道で「ここを真っすぐ行ってくれ。」

「うん。」と直進すると、

「なんで、真っすぐ行かないんだ?!」と怒ります。

「え?直進したよ。」「直進とは言ってない。真っすぐだ。」

???

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こんな感じで、状況に応じて脳内翻訳しないといけないので要注意です。

ともかく、いざ出発。

 

 

時間のかかるルートを選ぶ

目的地に行くには、M橋を渡るとのことなので、そこまでの道はわかります。新しい道の方が走りやすいので、そちらから行こうとすると、「その道は遠回りだ。」と父。以前は「新しい道の方が早く行ける。」と言っていたのですが、まぁ、日によって通りたい道が違うことは私もよくあるので、従います。実際、早いと言っても2~3分の違いでしょうか。

 

途中、前回花見をした近くを通ります。そして、窓の外をじっと見て「まだ散っていないな。」と父。それを聞いて、どうやら近い道を選んだのではなく、満開だった桜が雨でどうなったのか見たかったのだろうなと思いました。前見た桜が気になる、と言えばわかりやすいのに、違う理由をつける変な癖が父にはあります。

 

去年通った道

父のナビには、道がわからなくなるオプションがよくついてきます。実際に忘れていることや記憶違いもありますが、初めて見る新しい道に惑わされることが多いです。困ったことに、新しい道は車のナビも対応していない(地図データを更新しないままなので8年前)のです。

 

加えて、私も父も、知らない道を通りたくなる癖があります。

(その辺の高校時代の経験を記した記事がこちら。)

「すべての道はどこかに通じるか行き止まり。何かあったら引き返せばいい。」そんな感じで呑気にいました。

多少、痛い目に遭っても、この呑気さは今も健在です。

 

でも、今回は、去年通った道です。私は言われたに通り走っただけで、今ひとつ記憶に自信が無かったのですが、父は自信満々の様子でした。

 

ところが。

不意に父が「あれ?こんな道、去年もあったか?」と言い出しました。

「去年、通った道だろうけどよく憶えてない。」と私。

左にカーブする道が新しい道と古い道の二手に分かれています。ナビの地図に新しい道は載っていません。かなりアバウトですが、下の図のような感じです。

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新しい道(赤)と古い道(青)どちらに進む?

ここで、父と私の知らない道を通りたくなる癖が同時に発動。

「新しい道(赤)は通りやすくした道だろう。行ってみよう。」となりました。

で、新しい道に入りカーブに沿って曲がっていくと。

「あ!」

新しい道は、水色の柵のある橋を過ぎると田んぼに突き当たり、そこから先は車が通れるかどうかという細い道になっていました。

「ああ、そうだった。」

ここで、思い出しました。去年も同じことをやってました。細い橋はぎりぎり車が通れるかどうかという感じだったので、安全策をとり、バックをして分岐点まで戻ったのでした。細い橋だと通りにくいから、そこまでの道を新しく作ったんじゃないか、なんて話もしました。

 

そして。

「今年は橋を渡ってみよう。」

ここでも、知らない道を通りたくなる癖が同時に発動。

運転教習所のクランクをさらに細くしたような橋。かなりゆっくりと曲がって橋へ。車体を柵に擦ることなく橋に乗り込めたと思った瞬間、きゅるるるる音。どうやらタイヤを縁石に擦ってしまったようです。でも、何とか橋を渡り元の道に戻りました。

 

ちなみに、今回記事にしたのは、来年以降のための備忘録です。

 

次なる試練

桜の名所の近くに臨時駐車場があります。ほとんど満車でしたが、よく見ると一台分だけ空いています。ラッキーとばかりに車を進めると、そこは大きな水たまりがありました。このせいで空いていたのでしょう。下は土なので、停めると車に泥がついてしまいます。どうしたものかと躊躇していると、父から「早く停めろ」と催促の声。「水たまりがある」と言うと「停められないのか?」と聞かれ、「停められないことはないけど、泥がつきそう。」と返します。「他に停めるところは無いぞ。」と言われて、仕方なく停めることに。

 

バックで車庫入れをしてると、どうやら水たまりは深い所で10cmほどあったようで、車の後方がかくんと揺れました。車体にキズはつかなかったのですが、タイヤが泥まみれになるのは覚悟。それでも、なるだけ助手席のドア下に水たまりが来ないよう、車を寄せて停めました。

 

父は、車から降りるとき「水たまりなんかないぞ」と呑気なものです。私は私で、水たまりに靴をつけない様、ぐんと足を延ばして何とか降りられました。そんなことにはお構いなしの父は、目当ての桜を求めて先を歩いてました。

 

目当ての桜に到着

きつい坂道でしたが、父の足取りは軽やかに思えました。並んで先に進みます。訪れる人は他にも多かったのでマスクを着用していました。

 

ここの桜の特徴は、枝垂れ(しだれ)桜です。苦労して来たせいか、なかなか見応えのある桜でした。ずいぶん上から垂れていて桜のてっぺんから枝の先までを一枚に写せませんでした。枝垂れ桜の前には、人が入れ替わり立ち替わりして写真を撮っていました。誰も写り込まさず写真が撮れたのは、ラッキーでした。

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枝垂れ桜

枝垂れ桜は石垣の上に植えられていますが、枝の先は桜の根本よりもずいぶん下がり、下の道に届きそうなくらいまで垂れ下がっています。さながら、桜の滝です。

 

石垣の上から

石垣の上に上ると、枝垂れ桜とは別の桜があり、高さを出しているのがわかります。

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上から見た桜

下から写真を撮った時の迫力はこの演出効果に思われました。手前の桜の向こう側に枝垂れ桜があるので、木の根元の背景にも桜がびっしりです。

 

去年は、満開のピークとずれていたので桜の花にすき間があり、これほどの迫力はなかったと思います。今年は訪れるタイミングがばっちりでした。

父はもっとゆっくり見たかったのでしょう、上から降りてくると、一つだけ空いていた椅子に腰かけました。枝垂れ桜までの坂道、石垣の上までの坂道で、大変だっと言いつつも、もう一度桜を見上げて「これほど見事なのは初めて」とのこと。

 

なんだかんだとありましたが、来て良かったです。