今までで一番年賀状描きに時間を費やしたのは、高2だったと思います。
当時の年賀状はすべて手書きというより、手描きでした。プリントゴッコを使いこなす友人もいましたが、印刷にはどうにも抵抗を感じて、また一人一人に違いも出したくて、こだわりをもっていたのです。
といっても、何から何まで全部を違えて描くのも大変で、メインになるアイデアを仕上げて、それを描き写し、そこにいろいろ付け加える感じでした。
いろんな字体を考えるのは結構好きでした。
当時のアイデアは後に文字の迷路にもつながっていきました。
そんな訳で、描くのが大変というより、楽しんでいた部分も大きいです。
アルファベットの字体もあれこれ考えました。と言っても、HAPPY NEW YEAR を描くのに必要な文字は HAPYNEWR の8文字だけ。字とにらめっこして、思いついたのが△と□を基本にしてイメージを揃えるという方法でした。
自分で考えたつもりですが、映画などに使われたフォントの影響も多分に受けていると思います。
現物が手元にないので、記憶頼りです。誰か残している人いないかしらん。どこまで図形を崩したのか、あるいは字体を崩したのか曖昧ですが、こんな感じかなと再現してみることにしました。
それにしてもパソコンを使えば、こういう作業が楽ですね。
手作業ではこんな感じでした。
- 白い紙に鉛筆で何度も描いて消してを繰り返し、下描きを決める。
- 決まった形を細いマジックでなぞり、鉛筆描きを消しゴムで消す。
- 紙を裏返して、透けるマジックのラインを6B等の濃い鉛筆でなぞる。
- マジック描きを上にして、年賀状の上に重ね、軽くセロハンテープで固定。
- マジック描きの上をボールペンで力を入れてなぞる。
- そっと紙を外すと、年賀状に鉛筆の線が写っているので、それをペンもしくはマジックでなぞる。
- 鉛筆描きを消す。
- 色鉛筆等で色を付け、言葉を添える。
要するに、下描きの紙の裏に鉛筆の粉をつけてカーボン紙代わりにしたのです。
(カーボン紙、使ったことありますか? カーボン紙 - Wikipedia )
年賀状1枚完成させるのに20~30分はかかってました。30枚くらい描いたと思います。
1日に3枚で10日程かかる計算。
高3の受験前にはとてもできない作業です。こんなに時間をかけて描くのはもう二度とないだろうなと思いながらやってました。
ひとつ、気掛かりなことがあります。
英文のあいさつを、「 HAPPY NEW YEAR 」と「 A HAPPY NEW YEAR 」のどちらにしていたか。「A」をつけるかつけないかの話です。悩んだの確か。年賀状には「A」を付けないのが普通だと今では知っています。当時はどうだったろう?字数のバランスもあって描かなかったと思うのですが自信はありません。
当初、ここに完成した「 HAPPY NEW YEAR 」を載せるつもりでしたが、年明けて、新年のあいさつ記事で披露することにしました。イラストから完成形が想像できる人もいそうですが、お楽しみということで、今しばらくお待ちください。
なお、正月恒例のパズル「同じの探し」も同時に公開予定です。
今年もまだ記事を書くことがあるかも知れませんが、先に年末のあいさつをしておきます。
みなさん、良い年末年始を迎えられますように。
今年もお世話になりました。
また、来年もよろしくお願いします。