tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況23.一票400万円の価値?その使い途、集め方を誰に託すか

今回の衆議院選挙で一票の価値(値段)はいくらぐらいでしょう。

ネット上でもいろいろな考えがあるようです。

 

私も、学生時代にそんな話をしたことがあります。たわいもない話で年間の国家予算を一人当たりで幾らかを出します。当時は年間予算が50~60兆円くらい。国民一人当たりで50~60万円。衆議院では任期が4年なので4倍して、200万円~240万円。大雑把な計算です。

 

今、年間予算は100兆円を超えるまでになりました。上の計算を使えば、年間国民一人当たり100万円、任期を考えると400万円。その使い途と集め方を誰に託すのかの選挙とも言えます。18歳以上なら、その選挙に参加できます。

 

もちろん、そのお金を個人が好きに使えるわけではありません。医療費、教育費、道路や橋、水道、防衛等々、大まかな使い途は決まっています。でも、その内訳の比率は変えることができます。今、何に優先的に使って欲しいか、その基準をどう考えるのがいいか、それを投票で誰に託すか選ぶわけです。

 

使い途だけではありません。国の予算となる税収もどこから、どんな風に集めるのがいいか、それを誰に託すかで考えます。私の学生時代なら「消費税(当時の名称は売上税)」導入か廃案かが大きな話題、選択肢でした。与党は直接税と間接税の見直し(直間比率是正)を声高に言い、野党は庶民への大増税になると反対の立場でした。

 

消費税導入から、30余年。直接税と間接税はどう変遷したでしょう。

税収に関する資料 : 財務省 にあった資料に、色を濃くし、線を太くしてみました。グラフの赤線が消費税青線が法人税です。消費税が導入されたのが1989(平成元年)年です。

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消費税、法人税所得税の変遷

直間比率は逆転しました。そればかりか、今や消費税が税収の大黒柱です。低所得者に負担をかけ、高所得者の負担が軽くなる現状のままなら経済格差は広がる一方でしょう。

 

かつて与党が声を大にして叫んだ直間比率の是正。今年の自民党総裁選の時、富裕層に対する金融所得課税の話があり、ようやく今の直間比率に疑問を持つ人が与党からも出たかと思いましたが、総理大臣になるとすぐ取り下げてしまいました。選挙の争点にも挙げていません。

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投票の価値とは?

今、コロナ対策はもちろん、税の集め方も何とかすべきだと思います。

仕事も収入もない人に現状の消費税はあまりに酷です。

選挙で希望が叶うかどうかも気になりますが、まず自分の意思を示すところから。

一票の価値は、その意思表示にこそあると思います。

 

今回、これが私なりの投票基準。

 

 

2021年総選挙の投票日(10月31日)が近づいています。

今年はコロナ禍もあって、当日の混乱を避けるという理由もあるのでしょう、期日前投票が増えています。私も父の介護と、自身のワクチン接種(2回目)日程の関係で、すでに済ませました。(11月7日投票のつもりで、一回目のワクチン予約をしたのですけど、当てが外れました。)