tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況21.父がCPAPを着けて眠っているとき、外して眠っているとき

※前回の記事が「近況22」で、今回が「近況21」なのは、こちらの記事を先に下書きしていたからです。(診察の話を分離して、優先しました。)

 

父がCPAPを着けて眠るときの音

父がCPAPをつけるようになって半年超。このところ、床に就いて10分もしないうちに寝入っているようです。以前のように一時間を超えても寝入れないなんてことはありません。そのため、寝入る前に外してしまうという心配はずいぶん減り、CPAPをきちんと装着・作動させて床に就くのを見届けると、私はすぐに父の部屋から出るようにしています。

 

その後、時折に父の部屋の前まで様子をうかがいに行きます。最近の音は、ほとんどS音か無音のどちらかです。

 

 

シューという音(S音)

当初は、CPAPの器械音と空気漏れの音が大きく聞こえていたようで「これを着けて寝るのは絶対に無理だ。」と言っていました。それを、なだめたりすかしたりして、途中でトイレに起きた後も午前2時くらいまでは何とか装着して寝てもらっていました。3カ月が経過した頃から、それほど抵抗を感じずに寝られるようになり、今は、多少の器械の音があろうと、口の隙間から空気がシューっと漏れるS音があっても平気で寝られています。

 

以前は、父はそのS音を止めようとして、唇を閉じるようにしていました。でも、眠気が出てくると唇が緩み、ぷっ、ぷっ、ぷっと空気が漏れるP音がしたり、さらに唇全体がぶるぶる震えるB音がでてしまい、眠れなくなるのに悩まされていました。でも、今は唇の開きを自然に任せているのでS音以外の音を聞かなくなりました。口が大きく開かないように口止めテープを貼っていますが、貼るのを忘れてS音が大きくなってもそのまま寝ていることの方が多いです。CPAPを装着すると寝付けないと言うことも、ずっとは眠るのは無理ということもまずありません。

 

そんな訳で、音の大小はあれどシューといつも通りのS音が出ているなら、むしろ寝られているサインという感じで、部屋の前から離れます。

 

無音状態は3通り

問題は寝室がほとんど無音のときです。CPAPをつける前は大きないびきが続いたり、急にいびきが止まった後に、息ができず喘ぐような声??音になったりしていましたが、つけるようになって、いびきや喘ぐ声は無くなりました。CPAPは構造上いびきが出ない仕組みなのです。

 

厄介なのは、無音の状態が3通りあることです

  1. CPAPを装着して上手く鼻呼吸ができているとき(安心)
  2. CPAPを外してしまった状態で鼻呼吸ができているとき(不安)
  3. 睡眠時無呼吸状態のとき(危険)

父の寝室の外からでは3つの区別がつきません。区別する手順は以下の通りです。

(a)まず、ふすまをそっと開けて、CPAPの画面表示をみます。プロペラマークになっていれば正常に稼働している1の状態なので安心です。部屋の中まで入はらず、ふすまをそっと閉めます。

 

(b)CPAPが停止マークになっていても、無音の時が増えています。それが、上手く鼻呼吸ができて静か(不安)なのか、喘がない無呼吸状態(危険)なのかの区別はつきません。何にせよ、CPAPを外したまま寝られるのは、いつ危険性を伴う長い無呼吸状態が起きてもおかしくないので、先述の2でも3でも、すぐ起こしてCPAPの装着を促します。

 

静かに寝ていたのを叩き起こされれば迷惑千万でしょうが、息が止まっていたとなれば重大事です。迷惑を避けるより、重大事態を避けることが大事だと自分に言い聞かせてCPAPの装着を促します。父も、私の気持ちは理解しているようで、起こしても怒ることは、今のところはありません。

 

私のチェックポイント

午前2時までの確認

前回の記事に記したように(詳しくはこちら

「毎日4時間以上のCPAP使用」という目安

を確実にするために、午前2時ごろまで時折に父の様子を窺っています。

CPAPの正しく使用できているかのポイントは、

使用日数 毎日使用できているか
使用時間 1日4時間以上使用できているか
圧力   圧力がどれくらいか
リーク  空気漏れが24L/分以下で使用できているか
イベント AHIが10以下か

だそうです。器械のデータを私が見ることはできないので、目で確認できる「毎日使用」と「1日4時間以上」を気をつけています。

 

CPAPを外して寝ていた時のこと

就寝時にCPAPをきちんと装着していても、途中で外して寝てしまうことが出始めたのは、使い始めて1ヵ月くらいしてからのことでした。

CPAPに慣れる前には、「こんなの使って寝れるか。」と言って自分で外して寝てしまうこともありました。寝ているときの様子を録音していたのでわかったことです。でも、それも無くなった頃から、録音はやめました。それ以降は、大抵、トイレに起きるつもりで、CPAPを外したものの、ちょっとのつもりで横になって寝入ってしまうことが多いようです。回数的には週に2、3回くらいでしょうか。

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CPAPを外して寝てしまった父

以前なら、CPAPを外すと大きないびきが出るときと、無音のときとがありましたが、最近は、無音でいることがほとんどです。その無音が、無呼吸状態なのか、鼻呼吸状態なのかはよくわかりません。ただ、CPAPをつけていないと私が不安なので、起こして着けてもらいます。

 

CPAPを外して眠っているときに起こすと、

  • A.トイレに起きるつもりだったけれど、つい寝てしまった。
  • B.CPAPが知らない間に外れていた。

父の反応は二つに大別されるようです。Aの場合は、それなりに自覚がある感じなのであまり気にしていません。

 

でも、Bの場合は、本当に自覚がないのか、言い訳なのか、よくわかりません。時には、私に「外してくれたのか?」と聞いたり、「器械の調子がおかしいみたいだ。」と言ったりもします。もちろん、私が勝手にCPAPを外すわけもないし、いくら器械の調子がおかしくても勝手に外れるはずもありません。「認知症」の言葉が私の頭によぎります。ただ、無呼吸状態の時に起こしたなら、体内中の酸素が不足しているので、思考も朦朧としている事はあり得そうです。

 

CPAPを外していても責めない

気をつけていることは、A、Bどちらの場合でも、父を責めないようにしていることです。一度、「器械が壊れても、CPAPマスクが勝手に外れるはずがない。」と言い返したことがありますが、「使っていない人に、わかるはずがない。」と言われ、反論をやめました。

 

父の言葉には「使っている者には、勝手に外れたことにしたい思いがある」という意味があるように思えたからです。父の本音にはやはり「できればCPAPは使いたくない」という思いがあるのでしょう。それを認めたくない(私に言いたくない)故の、精一杯の言い訳なのかもしれません。単に、寝ぼけていたのだとしても、父が「CPAPが嫌で外した」と言わないことに助けられているのは私の方にも思います。もし、「CPAPが嫌で仕方がない、もう外す。」と言い出したら、他の手立てがないのです。

 

CPAPを毎日継続するために、「CPAPを使わずとも、問題が起きないかも知れない」という楽観論に傾かないことが大事だと思っています。今のところ、多少の不平不満があっても、流せるところは聞き流し、私も父も継続の意思を持続できる方法を選んでいきたいです。