tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

近況8.アルコール消毒で皸(あかぎれ)?!そして湿潤療法(ラップ療法)

はじめに

「皸」(軍に皮)と書いて「あかぎれ」と読む。初めて知った。

さらに(皮に軍)の「皹」も「あかぎれ」だそうだ。「軍」の字は亀の甲羅のような裂け目を意味するらしい。

あかぎれ」を「赤切れ」と書こうとして、そんな字で書いたっけ?と検索してこんな説明に行きついた。

akagire.jp

 

  

皸(あかぎれ)発生

この冬、皸(あかぎれ)が多発した。お題は「#この1年の変化」だが、実に45年以上ぶりになる。

 

小学校低学年の頃と違い野菜は引き続きしっかり食べている。学校掃除で雑巾の絞り係もしていない。なのに何故?と考えて思いついたのが、頻繁なアルコール消毒だ。コロナ禍、買い物で店に入るときにアルコール消毒、出るときも消毒。コンビニに寄って出入りで消毒、家に帰って消毒。

なんだか手がガサガサになってきたなあと思っていたところに、ピキッときた。食事後の洗い物の途中だった。

 

何、多少皸が来ても、今はしっかり野菜も食べているし、最近は十分睡眠もとってる、大丈夫だと気にせずにいたら、数日でピキピキピキと切れ目が増えた。右手の指三本に5か所。左手指に2か所。調理や洗い物、風呂、消毒をする度に痛みが走り、皮膚の亀裂が伸び広がっていく。なかなか厄介になってきたので対策をとることにした。このまま放置すると小学校以来のすべての手指や手の甲全体まで皸が広がる予感がしたのだ。

 

ラップ療法(湿潤療法

小学生時代なら、オロナイン H 軟膏や赤チン、ヨーチンを塗っていたが、治療技術は格段に進歩した今である。迷うことなくサランラップを巻き付ける湿潤療法(ラップ療法)を施すことにした。

日常的にはラップ療法と言っているが、いつぞや、親が子どもに熱湯をかけ大火傷負わせる虐待をした際、ラップを巻けば治ると聞いたから巻いてみたなんておぞましい事件があった。これによって少なくない人が「ラップ療法は効果がない」と信じてしまったように思う。

 

火傷面積が大きく命に関わるような火傷ならラップ療法で治るはずがない。すぐにでも病院に駆けつけなければ命に関わる。例えラップの代わりに絆創膏だったとしても、効果はなかっただろう。

 

ラップの巻き方と効果

でも、ラップ療法に適した傷に適切な処置をすると効果絶大だ。右手の親指、人差し指、中指の傷にワセリンを塗ってラップを巻き付けた。一度に両手に施すと、何かと不便そうなので、まずは右手だけ。

f:id:tn198403s:20210213093556p:plain

湿潤方法(ラップ療法)

ラップ療法の失敗で多いのがラップがはがれて傷口を乾燥させてしまうことや、隙間から水が入り傷口からの体液を流してしまうことだ。これをやってしまうと、なかなか治らない。

 

傷口から出る体液の中には、傷口の異物や雑菌、不要な組織を排除するための因子、また傷ををきれいに治す因子などが含まれているそうだ。ラップ療法ではその体液で傷口を長時間覆うため、治癒のスピードが比較的早くなるという。

 

だが、私の経験では比較的どころではなく、驚異的に、は言い過ぎか、格段に早く治癒するというイメージである。包丁での傷がきれいに塞がれるまで一週間はかかると思われたものが3日で治ったこともある。それ以来、ちょっとした切り傷なんかは、ワセリンやたぬきの油を切り口に塗り、その上から細長く切ったサランラップをくるくる巻くようになった。バンドエイドの類はここ数年使っていない。

  

ラップ療法の難点を挙げるなら、体液の匂いが気になる人がいるかも知れないことと、ラップ療法を知らない人がまだ多く好奇の目で見られることだろうか。

私の周りでラップ療法をするのは私だけである。傷の治りの早さには納得しているにもかかわらず、「見た目が格好悪い」と言って絆創膏を貼る。まぁ、そんなに遠くない将来、「まだ絆創膏を使ってるの?」と思う人が増えればきっと考えを改めるはずだと思い、今はあまり強く言わない。

 

ラップを巻いた手で日常生活

さて、ラップを巻き終わった。こんな感じ。 その上で指を覆うための手袋もした。スマホ操作に対応したタイプで、若干の反応の遅さはあったものの、メールやネット検索など大きな支障もなく便利だった。

f:id:tn198403s:20210213130819p:plain

ラップを巻いた手に手袋を

処置後はラップが指から外れないよう細心の注意が必要だ。包帯を巻くのも悪くはないが手間がかかる。その点、手袋は着脱が楽だし、皸の痛みもほとんど感じることなく作業ができる。また保温にもなって治りが早いようにも思う。ちなみに、水を使う場面では、ビニル手袋に着け替える。

  

お風呂前にはラップをはずし、普通にお風呂に入る。ただ、熱めの湯が傷口に触ると、治癒に必要な体液も流されやすくなるし体液の効果も激減するので要注意だ。また、お風呂の後は乾燥が進みやすい。濡れた手や肌から水分が蒸発し、気化熱で急激に冷やされるのも肌荒れの原因だそうだ。

だから、濡れた手は素早く乾かし過ぎないよう丁寧に水分をふき取る。そしてすぐ傷口を中心にワセリンを塗り、きつすぎず、緩すぎず適度な強さでラップを巻くなり貼るなりする。指を動かした際にできる隙間から空気が入らないように必要に応じてビニルテープで貼ったり、包帯を巻いたり、手袋を着けるのがいいらしい。

 

結果、3日でラップをしなくても皸(あかぎれ)が開かなくなったし痛みもなくなった。ただ、またすぐ広がるかもしれないとワセリンは塗るようにしているし、洗い物はぬるいお湯というより水に近い温度にしている。その恩恵だろうか、左手の皸も何ともなくなっていた。 

 

こまめな消毒とこまめな手のケア

それにしても、アルコール消毒の頻度はなんとかならないものだろうか。

消毒にはなるが、手の荒れを引き起こし、45年ぶりの皸(あかぎれ)になるとは予想外だった。でも、ビニル手袋で買い物をするのも引け目を感じてしまう。ビニル手袋をしてこまめに消毒をすれば問題は無いようにも思うが、 傍目にこまめに消毒をしていないと思われそうだし、何より、手洗いや消毒は手袋をつけたままでやると逆効果になることもあるとの専門家の指摘もある。洗い残しや、劣化による穴あきのリスクが高いらしい。

 

こまめな消毒とこまめな手のケア。そして、皸ができたらラップ療法。

当分の間これを繰り返すしかなさそうである。

そして、何とか皸が手のあちこちを裂くような事態は避けたいと思う。

 

 

今週のお題#この1年の変化