免許取り立て、車買い立ての兄とドライブに行った時のこと。
私が高校2年の夏前だったと思う。
駐車場に車を止めて、しばらく散策していたが、だんだん暑くなってきたので、近くの喫茶店にでも行こうかと車に戻る。
しかし、車のドアを開けると熱気が襲ってきた。日当たりのいい駐車場だったから無理もない。ちょっと中に入りたくないな、と思ったが、兄は「クーラーつけるから大丈夫、すぐ涼しくなる。」と平然と言う。
車種はミラージュ。
当時の車は、まだカークーラーが標準装備ではなかった。
それをオプションで装備していたのだ。兄としては自慢の車だったはず。
兄の言葉を信じて、助手席に座る。思わず、
「あっつい!シートも熱い!」
と叫んでしまう。しかし、兄は座る前に叫ぶ。
「あつっ!ハンドル、あつっ!」
運転席につく前に、ハンドルをさわったようだ。
自分はまだシートに座ってもいないのに、座ってる私には「ドアを閉めろ」と言う。
きっとカークーラーの威力を誇示したいのだろうと、我慢して兄に従った。
ようやく兄も運転席に座りドアを閉め、エンジンも、クーラーもつけたが二人して「あつい!あつい!」と言っている。そう簡単に涼しくなりそうでもない。
我慢が限界に近づき、たまらず、窓を開けようと手動のハンドルを触ると、これまた熱い。車内は何を触っても熱い。
「窓開けたら、冷気が出ていくから、開けるなよ。」
と、兄。
確信した。兄はカークーラーを過信しすぎている。
涼むつもりで入った車の中で二人とも汗が噴き出していた。
ついに「これはたまらん!」と私が先に音を上げ、車の外へ。
兄も、さすがに仕方がないとあきらめたのか、外に出た。
車の外に出て、「あ~涼しい。」と二人。
「カークーラーをつけて、涼んだな。」と兄は強がった。
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<余談 高温になった車内温度を早く下げる方法>
JAFのこんな調査があります。
それによるとこんな感じ。
- まず、ドアの開け閉めで温度を下げる。
- クーラーはONにして、しばらく窓を全開にして走る。
- 暑さが落ち着いてきたら窓を閉める
ちなみに、私は暑過ぎる車に乗る時、駐車した場所の周りに何もなければ、運転席側のドアを開けたままにして、運転席の後ろ、助手席の後ろ、助手席と順にドアを2回ずつ開け閉めしてから、乗り込みます。温度を測ったことはありませんが、10℃くらいは下がってる気がします。