喫茶店に入った時に、メニューがなかなか決められない。グループでの会話で思うことがあっても、言い出せない。列車の中で困ってそうな人を見かけても、すぐに席を譲れない・・・。
そんな踏ん切りのつかない自分を何とかしたい。
そう思ったことはありませんか。
そんな優柔不断が続いて自己嫌悪に陥ったことはありませんか?
ここでは、決断力をつけるために、私が行っている方法を紹介します。
もくじ
- 1.自分に呪文をかける
- 2.定型文や自問自答して、自分を追い込む、または勇気づける
- 3.運任せ
- 速考、即断、即行が必要な時
- 限界もあるけど、その向こうにいる自分に憧れて
- <余談 「鉛筆ころがしのデザイン」>
1.自分に呪文をかける
この方法を思いついたのは中学生の受験前です。勉強をやる気になれず、だらだらしてしまってる時、使い始めました。
「今やらなければ、後で後悔するぞ!」
「今やらなければ、後で後悔するぞ!」
「今やらなければ、後で後悔するぞ!」
と何度も自分に言い聞かせるのです。最初は心の中で言ってましたが、時折、ぶつぶつ独り言のように呟いていたこともありました。ある意味、危ないかも。
高校時代、呪文が進化しました。
「10秒後、何もしないままだと僕は後悔する。10、9、8・・・。」
と、カウントダウンするのです。繰り返すより早く決断、行動ができます。
友だちの家で遊んでいて、夕食が近づいた頃、そろそろ帰ろうとしていると、友だちのお母さんから「ラーメンかサンドウィッチ作るけれど、どっちがいい?」と聞かれて、返事に窮したことがあります。
提案を断ることもできず、しばらく悩んでしまい、ようやくにした返事が
「じゃあ、サンドウィッチで。前に食べた時、美味しかったので。」
でした。その時、友だちは「いい返事をするなぁ」と感心してくれたのですが、私は返答するまでにずいぶん考え込んでしまったことを反省してました。
こうした経験から即断できるようになりたいと思うようになったのです。
2.定型文や自問自答して、自分を追い込む、または勇気づける
憶えている定型文には
「沈黙は金、雄弁は銀、自分は銅する?(=迷っていたら銅にもならないという意味)」
「お前がやらねば誰がやる?」(某アニメのパクリです。)
があります。
この方法は、既に何をすべきかの答えが出ているのに踏ん切りがつかない時に、使ってました。自分を追い込む、奮起する、鼓舞する、行動に移す言葉です。
そう言えば「やるっきゃない。」って言葉が、TVドラマ『スチュワーデス物語』(1983年)で連呼されてたのを思い出しました。リアルタイムで見てはいないですが、どこかでその動画を見た時、こちらが気恥ずかしくなったことがあります。
一方で、ラグビーのハカを見て、これに通じる部分があるかもと思いました。何も知らなければ変な踊りに思うかも知れないですが、意図を知っていれば感動を呼びます。
結局、何かをするときに、恥ずかしい、失敗するかも等と躊躇するのは、気が緩んでる、或いは自分を追い込めていないって決意の不足からくることかも知れません。それを乗り越えると恥ずかしさが気にならないことってありますよね。
3.運任せ
これは、自分の持ってる複数の答えに優劣が付けられない時の決断方法です。
テストの時に使うことが多かったです。
つまりは鉛筆ころがしです。六角形の鉛筆の側面に1~6までの数字を書けばいいのですが、それだと周囲にバレバレになってしまうので、一見、模様にしていました。
白に注目すれば、左から順に1,2,3,4,5,6となります。(詳細は余談へ)
出た模様で「一番下のマスが白なら〇、黒なら×」とか「白が二つくっついてたらA、黒が二つくっついていたらB、どちらでもないならC」なんて使い方も可能。(単に1~3なら〇、1・2ならAでもいいのですけどね。)
挙手して発表するかどうかをこれで決めたこともありました。
何かの映画かドラマで、店の中で話をしている一人が「次、店に入ってきたのが女性だったら君に全部話すことにするよ。」という感じのシーンを観た記憶があります。こんな風に、行動のきっかけを先に決めておくと、動きやすくなるのは確かです。
速考、即断、即行が必要な時
エレベーターの緊急事態の時、乗り合わせたのが二人の時と多人数の時で行動を比べた実験データあるそうです。そこでは、乗り合わせた人が倒れた時にすぐに声を掛けられるのは二人の時だとか。多人数だと自分より他の人がした方が上手くいく等と思ってしまって、初動が遅くなるらしいです。
こうした方が良いんじゃないかと思いつつも、踏ん切りがつかない時って誰しもあると思います。その時に(今それができるのは私しかいない)と自分を追い込むタイミングを決めたり、暗示をかけたり、場合によっては運任せにしてでも、行動することは大事だと思うようになりました。
良く考えて見ると、自分を追い込まずとも、何となくルールを決めて行動している人は多いですよね。
「電話をかけたとき、着信音10回までは待ってみる」「〇時になったら寝る」「シャンプーは1プッシュ」「ブログ更新は毎日(or 何曜日 or 週〇回)」「最低でも月一冊本を読む」等々。
それをもう少し進めて、臨機応変に使えるルールを決めればいいなという感じです。あまり効果を期待し過ぎると、やっぱり自分はダメだと思ってしまうことはありますが、うまくいけば、「これくらいのことなら自分にもそれなりにできるんじゃないか」と思えることが増えてきます。
限界もあるけど、その向こうにいる自分に憧れて
でも、そうはいっても、レストランで思わぬメニューに目移りしてしまうことや、今日は特別だから、初めてだからとルールをやめてしてしまうこと、やっぱり恥ずかしいと気後れしてしまうことってあります。
そんなときは、ああでもない、こうでもないと悩んだり、試行錯誤しても良いと思います。決断するのに何かが足りないと思うときは、決断を後回しにする決断もあり。
そんな限界はありますが、ほんの少し限界を超えようとする挑戦は、ほんの少し自分を好きにしてくれる気がします。何故ならその挑戦は、自分に正直であろうとすることだから。なりたい自分の姿のはずですから。
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<余談 「鉛筆ころがしのデザイン」>
デザインは2進法を応用したものです。
縦3マスの一番上が一の位、二番目が二の位、三番目が四の位。
白のマスに注目すると、左から
一番上だけ白(二、三番目が黒)だと1、
二番目だけ白(一、三番目が黒)だと2、
一、二番目が白(三番目だけ黒)だと3、
三番目だけ白(一、二番目が黒)だと4、
一、三番目が白(二番目だけ黒)だと5、
二、三番目が白(一番目だけ黒)だと6
ちなみに、全部黒だと0、全部白だと7の意味になります。
同様に、黒マスに注目すると、右から1,2,3,4,5,6となります。
普通に考えれば当たり前のことなのですが、それを発見した時はちょっと感動しました。