tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

空の写真(2)不思議な彩雲と雲の謎めく動き。

※「空の写真(1)空に落ち込むかと錯覚した経験」の続きです。

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今週のお題「空の写真」。「彩雲(さいうん)」をご存知ですか?「太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象」(ウィキペディア)です。2枚の写真の赤丸に囲まれた部分に、彩雲が写っているのですが、ずいぶん小さい上、色もはっきりとしていません。肉眼で観た時には、虹色に輝いて見えたのですが、左の写真では薄い黄色、右の写真には薄い青に見えます。というか、むしろカメラのレンズの傷が原因?っていう感じです。

 

彩雲は珍しい現象と言えるとは思いますが、目撃例は多く、ネットで画像検索すれば、この写真の残念さが際立つほどに、たくさん見られます。一部では地震雲と言われることもあるようですが、地震とのかかわりは不明とのこと。古くから、吉兆として考えらていた例が多いようです。

 

実は、彩雲の動きを確かめたくて2枚撮影したのですが、肝心の彩雲自体が小さいのと、思った以上に動きが小さいので、周りの雲と一緒に見てみます。

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左右で同色の色枠に囲まれた部分で、同じ雲の動きと変化を比べられます。

一番、大きな動きがあるのがピンク枠の雲。「空の写真(1)空に落ち込むかと錯覚した経験」で、位置と大きさを考えた積雲です。2枚の写真から、1分30秒ほどの間に、左側に、また撮影場所方向に接近したせいで大きく見えるのだと思います。青色枠、黄色枠の積雲も、近づいてはいるのでしょうが、ピンク枠よりも遠いために、小さな変化に見えるのだと思います。さらに、青枠の雲は、左の写真では黄色枠の雲と上下に並んでる感じですが、右の写真では追い抜かれた感じ。黄色枠の方が遠くにあるからそう見えるのでしょう。

 

紫枠の巻積雲(或いは高積雲)は、積雲に比べてぐんと高い場所にできる雲。そのため、1分30秒では、動きも変化もあまり見受けられません。色枠をつけてはいませんが、ピンク枠と青色枠付近の、筋状の雲も同様にあまり動きは見られません。

 

 

では、問題の赤丸内の彩雲はーー。

すぐ下の鉄塔の位置で見比べても、彩雲の左右の動きはそれ程無いようです。ということはかなり高い位置なのでしょうか。しかし、左の写真では青枠の積雲より、撮影者側にあるように見えます。右側の写真では別の積雲の前に見えますし、左の写真より若干下に落ちているように見えます。或いは、他の雲と違って遠くへ離れて行っているのかも知れません。また色の変化も気になります。

 

もう、気になって気になって仕方がない感じになってしまい、幾つかのサイトを調べてみました。以下は気象庁の説明です。

「雲が七色に見える「彩雲」の仕組みは何ですか?

 彩雲は、上空の比較的薄い雲がその縁に沿うように赤、黄、緑などの色に分かれて見える現象です。この現象は、太陽の光が雲の粒を回り込んで進む(これを回折といいます)ことにより発生します。この際に波長が長い赤い光は波長の短い青い光より大きな角度で雲の粒を回り込むため、光の色によって進行方向が変わり、色が分かれて見えるようになります。また、雲の粒の大きさにより光の回り込み方が異なることから、雲の粒の大きさで雲の色が違って見えます。一般に雲の縁で雲の粒が最も小さく、中心に向かって雲の粒が大きくなりますので、雲の縁から中心に向かって色が変わって見えるわけです。」

他のサイトでも似た内容ですが、巻積雲、高積雲等、高い雲に置きやすいとのこと。積雲でも起きることはあるそうです。

 

また、「彩雲」で画像検索し、再度いろんな彩雲を見比べました。雲全体が彩られているもの、一部分だけのもの、縁の部分だけのもの等様々です。また色も、虹のように見事な7色に染まっているもの、特定の色だけが目立つもの等あります。

 

ここで、もう一度、冒頭の写真を拡大してみると、彩雲を挟んで、種類の違う雲があるように見えるのを発見。そこで、彩雲とは別に見える雲を薄桃と薄緑で色分けしてみました。

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何だか、色分けした雲の方が彩雲っぽい・・・。いやいや、そうじゃなくて。

わかりました!(多分。)写真の彩雲は、二枚とも手前の薄桃に塗った積雲の後ろ。そして、後方の薄緑の巻積雲か高積雲の一部分か、あるいは別の高積雲。私としては後者で、3つの雲が重なっていると思いたいです。

下方に落ちて見えるのは、彩雲だけじゃなくて、薄緑の巻積雲か高積雲も同じです。なので、また多分ですが、上空と低空の風向きが違うから、低空の雲は左に、上空の雲は下方に動いて見えるのではないかと。上空と低空の雲の動きが違うというのは、経験上珍しくありません。風の影響だけでなく、地形によっても起きうる現象のはずです。

 

 

 

こんな風に、しばらく空を凝視すれば、遠くの雲、近くの雲の違いも見つけやすくなります。近くの雲が動いた後ろで、隠れていた遠くの雲がぽっかり見えることも。そんなときは、心の中で「見~つけた!」と、してやったり気分になれます。

 

「雲のかくれんぼ」の楽しみ、少しでも伝わったなら嬉しいです。

 

  

※この記事は「空の写真(1)空に落ち込むかと錯覚した経験」の続きです。