tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

遊び10.壁にドン!ぶつかったら、心折らずに道折れて。(ドンオレ迷路)

高校時代に作った「猪突猛進迷路」を改称して「ドンオレ迷路」としました。タイトル通り、壁にドン!とぶつかってから道をオレる迷路です。高校時代に作った現物は紛失しているので、久しぶりに作ってみました。

 

まずは、例題。

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 SからGまで進んでください。(Sからの出口は2ヶ所あります)

基本ルールは一つ。

「壁にぶつかるまでは直進。ぶつかったら道を折れます。」

 

<解説> 下図の赤の矢印のように壁にぶつかった後で折れて進みます。青の矢印のように壁にぶつかっていないのに折れるのはNG。カーブになっているところは、壁のカーブに沿って曲がるのはOKですが、やはり壁のないところで折れてはいけません。

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この迷路は「くるりん迷路」と同じで行き止まりがなく、同じところをぐるぐる回ることになるのでご注意を。

 

<例題の答え>

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どうでしたか?では、ルールがわかったところで本題です。

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SからGまで進んでください。

今回はルールが2つ。

1.「壁にぶつかったら道を折れてゴールまで進んでください。」

2.「すぐにゴールできなくても心を折らず、また挑戦してください。やり直しは何度でもOKですから。」

  

ちなみに「くるりん迷路」はこんな迷路でした。こちらはカーブに沿ってのみ曲がれる迷路。

高校時代に作ったいろいろな迷路の中でも、「くるりん迷路」と「ドンオレ迷路(旧名:猪突猛進迷路)」は、格別の思い入れがあります。もともとのアイデアは、何かの本で見かけたのですが、紹介されていた問題には行き止まりがありました。そこで行き止まりのない作品に仕上げられないかとあれこれ考えたのでした。

 

また、見た目にもこだわりがありました。くるりん迷路の外枠の4隅をカーブにしたり、ドンオレ迷路を陸上のトラック風にしてみたり。高校時代にはパソコンなんて言葉すらもこの世にはなく(当時の呼び名は「マイコン」、詳細は「遊び4.コンピューター」)、必然、紙と鉛筆、コンパス等を使って手描きです。方眼用紙を使うと描く分には楽になるのですが、完成した作品に方眼が残るのがどうにも気に入らず、真っ白な紙に自分で方眼を描き、不要な線を消しゴムで消しながら作っていきました。でも、5mm程の方眼でしたから、細かい部分をうまく消すのがなかなかに大変。描き直しも多いため、消しゴムの角はすぐ真っ黒になり、カッターで角を作り直しながら使ってましたね。

 

前回のくるりん迷路と違って、今回は作ってるうちに、当時のハマリ具合をリアルに思い出しました。迷路作りをしたことがある人にはわかると思うのですが、迷路は解いて(挑戦して)もらうために作ります。しかし、解いて(挑戦して)もらうためには、興味を持ってもらうことが必要です。そのためには・・・して、また、そのために・・・と、工夫に工夫を重ねていく感じです。

 

例えば、問題の難易度。難しいのが良いとも、易しいのが良いとも言えません。誰が言ったか、「登山家なら高い山ほど登りたくなるものだが、経験のない者が高すぎる山を見ると挑戦することもなく、あきらめる。」といったところでしょうか。

 

例えば、ヒント。難易度と同じであからさまなヒントは、解き手の意欲を失わせてしまうようです。不適切なヒントは、場合によっては嫌味と受け取られることになってしまいます。一番理想的なヒントは、問題の中で解き手と作り手が会話ができるようなものを仕組むことだと思います。解こうとして試行錯誤している内、あることに気づけば正解を見つけやすくなるという感じ。でも、なかなかそういうのは難しいです。

 

他にも、作品の見た目の良さやタイトル、キャッチコピー、ルールのわかりやすさ等々、工夫のしどころはいっぱい。でも、工夫をいくらしても、空振りというのもよくある話。その辺、ブログを見てもらうのと似ているかも知れません。

 

ただ、作り手自身が楽しんで作ることは大事なところ。駄作でも、誰にも見向きもされなくても、自身が楽しめている内は作り続けられます。逆に、自身が楽しめていないのに、とにかくやらなくてはという思いから作ったものは、続けるほどに嫌気が差してきます。そして、苦労の割に報われることが少ない気がします。

 

前回、くるりん迷路は、迷路の存在を紹介するのがメインだったので、手を抜いてた部分がありました。今回のドンオレ迷路は少しでも楽しんでもらえたらと思って作っている内に、すっかり、はまっててしまいました。自画自賛するのもどうかと思いつつ、高校時代の作品より良い作品にできた気はしますが、どうでしょうね。

 

高校時代は、どちらかと言えば、くるりん迷路の方にはまっていただけに、ちょっと意外な気でした。やはり作る際に自分で楽しめたかどうかの差でしょうかね。機会あれば、また楽しんで作ってみたいと思います。

 

※ ドンオレ迷路の答えはこちら