高校時代、クラスメイトが入院したことがありました。それでお見舞いに千羽鶴を持って行きたいという呼びかけがあり、私を含め皆が快諾して折り鶴を折ったように記憶しています。
確かなるべく早く作りたいとのことだったので、5枚程を重ねて、一度に折り目をつけ、途中までを手早く折れる方法で折っていました。ズレがあまり出なくするコツをつかめば、たくさん作るには意外と便利。(※ 詳しいコツはこのページの下の方に紹介)
でも、その折り方を知った人から「心がこもってない。」と言われてしまいました。一つ一つ丁寧に折って欲しいという気持ちからの言葉だろうと思ったので、特に反論はしなかったと思います。でも、その後一つずつ折ったかどうかは覚えていません。ただ、速さと丁寧さ、気持ちがこもっている、こもっていないといった辺りは、人それぞれ思う所が違っていて、なかなかに難しいなと思ったのを覚えています。
その後も、いろいろな場面で、自分では丁寧にしていたつもりでも、傍からはそう見えず注意されたことは、何度もあります。逆に丁寧にしていて、時間がかかり、要領が悪いと言われたこともあります。お互いに「これでいい」と思える着地点が見つかると、後はスムーズに行くことは多いですが、そこに辿り着くまでは、どうしても時間がかかります。
小学校の宿題で、同じ漢字を続けて書くとき、一行まとめて同じ部首だけ先に書いて、後からつくりだけ書き足すという方法をしたことがあります。その後、先生から、一つの字として練習しないと憶えられないと言われてしまいました。でも、同じ先生なのに習字の時間には、右はらいだけ何度も練習したこともあります。同じ人でも、その時の状況に応じて、思うところが変わることも多い気がします。
私の場合、高校卒業後も折り鶴を折る機会はけっこう多かったです。10枚、20枚と頼まれることもありました。そんな時、このエピソードを思い出します。どちらの方法がいいのかは結論づけず、相手や頼まれた状況に応じて判断するのが良いように思っています。
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※ <5枚程を重ねて、一度に折り目をつけ、途中までを手早く折れる方法とコツ>
↑ コツ1.図のように、山折り、谷折りとも、一回折っては開き直して折り目をしっかりつけます。
↑コツ2.複数枚折った際に、端の形が整うように気をつけるとズレが出にくいです。
コツ1、2が上手くできていれば.〇Aと〇Bを真ん中に寄せていくと、自然に頂点CとDも寄ってくるので、CとDに〇Aと〇Bを挟み込んで、きれいにたたむと下のようになります。
そうして次は
と続けます。あとは通常と同じです。