tn198403s 高校時代blog

「人生に無意味な時間は無い。ただ、その時間の意味を感じることなく生きているだけである。」この言葉を確かめてみようと、徒然なるまま、私の高校時代(1984.03卒業)の意味を振り返り綴るブログです。

音楽2.シンセサイザー音楽

私の中では、1970年代後半から、徐々に広がってきていた感のあるシンセサイザー音楽は、1980年代になってから、大きく花開いたイメージがあります。 

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シンセサイザーのイメージイラスト

1970年代後半から、ゴダイゴの「モンキー・マジック」や「ガンダーラ」、映画『キタキツネ物語』の音楽、「ビューティフル・ネーム」、映画『銀河鉄道999』の主題歌等々、シンセサイザー音楽(歌)に慣れてきた中で、1980年の喜太郎による『NHK特集 シルクロード』のテーマ曲は、かなりの衝撃でした。歌を支える音楽としてではなく、シンセサイザーそのものを聴かせる曲の登場に、音楽の新しい時代が来たと思ったほどです。

 

LPレコード『シルクロード・絲綢之路』は、当時広がり始めたレンタルレコードで、友達に借りてもらって、聴いた記憶があります。今と比べると、どんなシンセ音楽があるのかという情報を知る方法は限られていました。でも、程なくシンセ音楽は、情報を探さなくても、向こうからやってきてくれた気がします。

 

NHK FMのラジオ放送での番組で紹介されたこともありました。ゴダイゴ、喜太郎に続いて、冨田勲を知りました。その中でも、彼の『大峡谷』には圧倒され、何度も繰り返し聴いてました。またおぼろげな印象しかなかった『惑星』や『展覧会の絵』などをはっきり意識して覚えたのも、彼の音楽からだったように思います。

 

ただ、当時は私も無知で、彼の曲が原作だと思い込んでたのです。『大峡谷』がファーディ・グローフェの組曲だと知ったのはもう少し後のこと。そして原曲を知ったときには、オーケストラの曲は、シンセの透明感のある音に比べ、雑音が混じり、音の反響も短く、迫力に劣ると感じたものです。シンセは、原曲の音を超えている!とさえ思ってました。また、あらためて『惑星』(ホルスト組曲)や『展覧会の絵』(ムソルグスキー作曲のピアノ組曲)の原曲を聞いたときも富田勲の方が良いと感じてました。(まぁ、少年期特有の強すぎる思い入れだったのでしょう。何とも青い考えでした。もっとも、これがきっかけで、その後、クラシック音楽にも興味を持つようになったのですが。)

 

この頃、シンセ音楽は映画でもよく使われていたように思います。

私の高校時代に観た映画にも、ヴァンゲリス炎のランナー』『南極物語』、喜太郎『1000年女王』、坂本龍一戦場のメリークリスマス』、姫神せんせいしょん『遠野物語』、キースエマーソン『幻魔大戦』等々、結構ありました。

 

私の高校時代は、シンセ音楽華やかなりし時代とも言えそうです。